written by Daisuke HIRAO
米国プロテニス協会認定
Elite Professional




※複合テニストレーニングの内容には、下記の通り著作権を設定しております。
※無断使用、コピー、転記、転写、多言語化を含む複製、また当内容を基にして類似した表現に変換する事 等
著作権の侵害に当たる行為は、禁止いたします。

Copyright (C) 2016-2025 Japan Tennis Players Production co.,ltd. ALL Rights Reserved.



=お問合わせ先=
Japan Tennis Players Production Co.,ltd 選手育成事業部
〒659-0066 兵庫県芦屋市大桝町3-16-301
TEL : 0797-22-2777 FAX : 0797-75-7590
Email : info@jtpptennis.com
URL : http://www.jtpptennis.com




  =JTPPオリジナルトレーニングプログラム/複合テニストレーニング=


TRAINING METHOD 「複合テニストレーニング」
Written by Daisuke HIRAO.


世界基準の選手を目指すための 「複合テニストレーニング」 は
テニスに必要な各能力とそれを統合する「脳の調整機能」をターゲットとし、
それらを複合的・統合的なアプローチで高め、世界基準の選手を育て上げるためのトレーニングプログラムです。




@複合テニストレーニングの基礎理論


★すべては脳が行う・・・その脳を強化するTRAINING METHOD

近年、スポーツ選手の各能力に対するトレーニング方法の確立により、それぞれの能力の分化が進められてきました。
確かに、それぞれの能力には、固有のトレーニングの方法や適正年齢が存在します。

・テクニカル能力 ・フィジカル能力 ・メンタル能力 ・タクティカル能力
※以降、上記4能力を 各能力 と記載

一見、テクニカル能力やフィジカル能力は、身体が行っている事 の様に感じますが
それらは、脳が学習した情報を基に、必要に応じて発した電気信号による身体の各器官の動きであり
単純な反射を除き、脳が無くては発揮できない能力です。

当然、メンタル能力やタクティカル能力は、脳の働きによるものである事は、言うまでもありません。

その様に、スポーツにおいて競い合っている各競技の能力とは
脳が直接思考したり、脳が発した電気信号により動いた身体の動作の強さや速さ等であり
スポーツとは、脳の調整能力=コーディネーション を各競技のルールに則り競い合っていると言えるでしょう。

その脳の調整能力=コーディネーション をトレーニングターゲットとした強化プログラムが
私達のアカデミーで開発実践している 複合テニストレーニング です。




★複合テニストレーニングの原理

@テニスに必須の能力は、それそれ固有のトレーニング適正をもつ4つの能力(テクニカル・メンタル・フィジカル・タクティカル)に分割される
Aその各能力には、脳への入力=学習 の系統 と、脳からの出力=発揮 の系統が存在する
Bその各能力は、脳内において相補関係にあり、相互に影響する


★テニスは各能力の多次元的複合体

テニスに必須の能力を、固有のトレーニング適正に応じ分割すると
テクニカル・メンタル・フィジカル・タクティカルの4つの能力に分割されます。

・テクニカル能力は、発達と退化の次元をもち、その優劣は テニスの勝敗に関係する。
・フィジカル能力は、発達と退化の次元をもち、その優劣は テニスの勝敗に関係する。
・メンタル能力は、発達と退化の次元をもち、その優劣は テニスの勝敗に関係する。
・タクティカル能力は、発達と退化の次元をもち、その優劣は テニスの勝敗に関係する。

またそれぞれの能力の発達と退化を、プラスとマイナスの2方向に広がる次元と考えると
テニスとは、各能力の多次元的複合体だと言えるでしょう。
そして、それら各能力の次元は、それぞれが独立しているわけではなく
他の能力の発達と退化に相補的に影響しあい、その絡まりあった複合能力が選手のゲームに勝つ能力となります。


★各能力の入力=学習 および 出力=発揮

特筆すべき脳の機能は、最初にプログラムされた能力を基礎として
新しい情報を入力=学習し、以前より発揮できる能力が、向上=発達 する点にあります。

この 脳への新しいプログラミング=入力する能力=学習能力 や
脳から身体の各器官への電気信号による命令=発揮する能力も
発達と退化の次元をもち、その優劣は テニスの勝敗に関係します。

それら全ての入力系統 または 出力系統 も、脳および神経系の能力=コーディネーション であり
複合テニストレーニングにおいて、トレーニングの対象としています。


★各能力の相補関係

テニスに必須の、テクニカル能力・メンタル能力・フィジカル能力・タクティカル能力は、それそれが独立している様にみえますが
実は、相互に深く関係しています。

例えば、よいフィジカル能力を発揮するのに、メンタルの集中力を必要とする事や、
フィジカルの調子(体調)がよくない時には、よい戦略が浮かばない、といったケースなど
ひとつの能力は、他の能力が影響しあって形作られており、また他の能力の影響を完全にシャットアウトする事はできません。

それは、各能力の情報伝達が、単一の脳を中枢として行われているからであり
そのため各能力は互いに深く影響し、その発達と退化にも関係します。

仮に、それぞれの能力に独自に神経の中枢が備わっていたら、この様な相互作用は起こらないでしょう。

この各能力の情報伝達回路の混線ともいうべき相補関係こそ
人間の曖昧さやパフォーマンスの揺らぎであり、その相互に各能力が影響してしまう点が、人間の限界と言える事象です。
そして人間は、その曖昧さを各スポーツ競技のルールに則りコントロールする能力を、スポーツとして競い合っています。

したがって我々スポーツマンが、日々トレーニングしている事とは
各能力を高める事・高い状態を維持する事 や その相補関係をコントロールする事 だと言えるでしょう。


★各能力の入力・出力と相補関係の応用

例えば、新しいテクニックを学習する際に、散漫なメンタル状態では、学習スピードが上がらない といった事象や
ひどい負け方をしメンタル状態が落ち込んだ時など、フィジカル能力の出力も低下する といった事象を観察すると
各能力との相補関係は、脳への 入力=学習 や 出力=発揮 にも影響を与るという事が理解できます。

したがって、各能力をトレーニングし発達させるには、単に各能力を分化しトレーニングするだけではなく
それらの相補作用を介して複合的にトレーニングする事により
その学習効率 や 学習後のパフォーマンス を高める事ができます。

またその相補関係は、トレーニングしないとすぐ退化していく各能力を間接的に支え
退化を遅らせる事にも応用できます。

その様な脳のコーディネーションの特性を理解し、それを各能力のトレーニングのベースとして扱い
競技力を向上し、テニスの勝利へと導くトレーニングが、我が 複合テニストレーニング のメソッドです。


★最適な脳内環境

脳には、無数の神経ネットワークが存在し、それらにより身体や心の高度な働きをコントロールしています。
また神経の接続部=シナプスでは、体内にある化学物質による情報シグナルの伝達が行われています。

したがって、より脳を活性化し、高度なコーディネーションを生み出すためには
テニスにとって必要な神経ネットワークを十分構築する事とともに
神経を活性化させる体内にある化学物質を、情報伝達のために最適な状態にする事が重要となります。

リラックスしていて、パフォーマンスがうまくいく=神経ネットワークが活性化された脳内環境ができている
イライラしていて、パフォーマンスがうまくいかない=神経ネットワークが円滑に活動できない脳内環境になっている

そしてその脳内環境が最適な状態で、高い集中力で無心に高度なプレーができた時
選手は、フロー=ゾーン という状態を経験します。

またそのフロー状態において、各能力が最高のコーディネーションを発揮する事が可能となります。
このフロー状態を作り出すために、心理状態を意図的にコントロールする事を学習・体得する事が
プレッシャーのかかる重要な大会においても、最高のパフォーマンスを発揮するための鍵となります。

注意:神経の状態を意図的に操作するための化学物質を体外から摂取する事は、重大なドーピング違反です


★脳の機能の限界

複合テニストレーニングでは、選手の各能力に対するトレーニング負荷の限界点を、次の3つのラインとしています。

@生理的限界ライン
人間が生命活動を正常な状態に維持するための生理的に限界の強度
これ以上強度を上げると、身体が壊れ異常をきたす強度

A心理的限界ライン
身体が壊れ異常をきたす前に、心理的にブレーキをかける強度
トレーニングにより、この心理的限界ラインを上げる事ができる

B感情的限界ライン
心身ともに心理的限界ラインに対して余裕はあるものの、感情的にそれ以上やりたくない強度
優れた選手の条件は、A心理的限界ラインとB感情的限界ラインが、同じ負荷強度である必要があります。
動機が低い選手は、このラインが低い=選手としては不十分 と言えるでしょう。


★脳の緊急機能 と 複合テニストレーニングの負荷強度

人間の脳には、通常な状態での限界=心理的限界 を超えるような極度な苦痛やストレスに対し
その感覚を麻酔の様に一時的に麻痺させる 急場凌ぎ の機能が備わっています(例:火事場の馬鹿力など)

それは、脳内の化学物質が、脳の神経を麻痺させる事により感じる状態ですが
上記のフロー状態とは異なる状態です。
逆にむしろ、苦痛やストレスによって、脳が SOSサイン を出している状態と言うべき状態です。

また試合中に限らず間違ったトレーニングとして、選手に身体的心理的負荷を極限までかける事により
最適な脳内環境が生まれると考えてしまうケースがあります。

その様な心理的限界を超えるような身体的心理的負荷は
体内にある機能で、一時的に苦痛を感じないよう麻痺させられたとしても
選手の心身にとって、良い状態と考えるべきではありません。

我が 複合テニストレーニング の合理性は、その様な極限状態でなくても
前記の A心理的限界ライン の範囲において、選手に勝利をもたらす事を前提としています。


★複合テニストレーニングにおける各能力のモデル

複合テニストレーニングにおいて、トレーニングの対象となる各能力の密接な相補関係は
その各能力の全てが、テニスの勝利にとって 等価である事を示しています。

またそれらは、次の様な対称性モデルであらわす事ができます。

一般的な誤ったモデル例 : テクニカル+フィジカル+メンタル=タクティカル
複合テニストレーニング : テクニカル≒フィジカル≒メンタル≒タクティカル≒脳の能力(コーディネーション)

一般的に、タクティカル能力を他の能力の総和と捉える考え方がありますが
タクティカル能力は、脳の合理的思考活動によるもので、その能力は他の能力と相補的関係にあります。

・タクティカル能力とフィジカル能力の相補関係を示す実際の事例
 疲労で足が止まったが、戦術を考え何とか勝った≒集中力が無く戦略が浮かばなかったが、フットワークで拾い何とか勝った

テニスにおける全ての能力を、脳のコーディネーション と考える複合テニストレーニングにおいては
脳の合理的思考=タクティカル能力 も他の能力と等価であると考えます。






A複合テニストレーニングとプロ選手の世界での戦いの現場


★人の脳の揺らぎの影響を抑えた合理的な戦略の検討

選手にとって、テニスの主たる目的は、試合に勝つ事です。
それは、グランドスラム大会であれ、国際ランキングを争う試合であれ、国内ランキングを争う試合であれ、同じです。
世界中の選手達が、一戦でも勝つ事を目的として、各大会に集まってしのぎを削っています。

その試合に勝つ方法=戦略は、コーチであれ選手であれ、脳の合理的思考活動により生み出されます。
当然その脳の合理的思考活動もまた、各能力の脳内の相補関係により、揺らぎを持っています。

例:
選手の体調やメンタル状態=試合中の戦い方の揺らぎの原因となる。
選手を伸ばしたいというコーチの感情=選手に与える戦略の揺らぎの原因となる。

複合テニストレーニングでは、コーチや選手の脳の揺らぎの影響を必然のものと捉え
その影響を受けない第三者的アドバイザーとして、データー解析と人工知能 を導入しています。

近年、将棋や囲碁の世界において、人はすでに人工知能に勝てない 状況となりつつあります。
その 人 対 人工知能 との戦いにおいて
人工知能が生み出す戦略的アイデアを評し、将棋や囲碁のスペシャリスト達が決まって言う言葉が
セオリーが通用しない という言葉です。

そもそも 定石=セオリー とは、人の 迷いや挑戦心 などの感情的影響による戦略的間違いを軽減するために
長年人間が試行錯誤により、導き出したものです。
しかしその 定石=セオリー の中にも、人の脳の揺らぎが組み込まれています。

人工知能は、人間の脳の揺らぎに影響を受ける事はありません。
1+1=2 という冷徹な戦略を発するのみで
1+1=3 かもしれない とか 1+1=4 であってほしい とか人間の導き出す感情的余裕は、一切ありません。
また人間の能力では長い年月が必要なデーターの蓄積や解析も、人工知能は一瞬で処理できます。

その様な脳の揺らぎや限界の影響を受けない、優れた能力を持つ人工知能の発する戦略の合理的算出 を
複合テニストレーニングにおいては、コーチや選手に対する第三者的アドバイザーとして、導入しています。

※データー解析や人工知能による合理的戦略の検討は、実際の現場にて…


★世界での戦いにおける物理的劣勢の克服

私達日本人が、世界との戦いにおいて、常に劣勢を強いられる身長や筋量などの身体条件。
それは、テニスのテクニック的な上手さや戦略的な匠さではなく、物理的条件の劣勢です。

物理的条件は、テクニカル的な優劣やタクティカル的優劣とは比較にならないほど
その優位な選手にとって、大きな武器となります。

※身長200cmという物理条件は、身長170cmの選手との戦うで、大きな武器となる。

そのような物理的劣勢を強いられる選手は、各能力のハイレベルな均一性が要求されます。
各能力の均一性は、それらの相補関係により、守備力の強さを形成してくれます。

逆にひとつでも、能力的に弱点がある選手は
相手の物理的優位という武器で、その弱点を攻撃され多くのポイントを失う事となります。

したがって身体のサイズが小さい選手は、可能な限り弱点のない各能力の開発を目指すべきで
相手のハードな攻撃に耐える事ができる守備力のベースとなるフィジカル能力やメンタル能力について
海外の選手以上に頑強に作り上げる事は当然の事です。

またタクティカル面においても
物理的劣勢で失うポイントを最小限にし
逆にそのような不利な条件下でも、攻撃に転じる事ができる戦略を獲得する必要があります。

※物理的劣勢を克服し、世界を相手に勝つための戦略は、実際の現場にて…


WTAにて : 容赦なく超ヘビーボールが飛んでくる!!


★世界のあらゆる条件下で、一年中戦う事ができるベース

テニスのプレーにおけるフィジカル能力とは別に、プロ選手活動では、一年中戦うことができる基礎体力が要求されます。
基礎体力といっても一般人とははるかに異なります。
一年間で20〜30大会に出場し、もちろん大会会場は同じではありません。
大会のグレードに比例し大会間の距離は遠くなり、最終的には世界を股にかけ移動を続ける事になります。

ベストな状態の維持を要求されながら、時差や気候や食べ物の違う国・地域を毎週移動しながらの生活。
当然選手の身体や心には、大きな負担がのしかかります。
またケガや病気で戦列を離脱してしまうと、瞬く間にランキングは落ちてしまいます。

この過酷な生活は、国内で活躍したジュニア選手たちが、プロ転向以降に日の目を見ずに消えていく理由の一つです。
逆にいえば、この過酷な生活においても、心身共にコントロールし続ける事ができる 自己管理意識 の高い選手しか
プロとして活動を続けていく事はできません。

この様な過酷な選手生活に耐えれる事ができる基礎体力は、各能力の相補性により基礎メンタル力となります。
その基礎体力=基礎メンタル力の獲得・強化に欠かせないものが、練習とは別の毎日のトレーニングです。

大会中であまり追い込めない日でも、ジムでガオーディオやストレッチマットの上にいると
自ずから自分の体調やメンタル状態を確認し、良い状態を選手自身が積極的に保てるよう意識するでしょう。
その自己管理意識のたゆまないルーティーンが
プロ選手としての基礎体力=基礎メンタル力を構築してくれます。


ITFイタリア にて : この様な対戦に耐えるフィジカル+メンタルのベースが必須


★世界のあらゆる環境での、選手としての意識

世界と戦う選手にとって、活動ステージは当然世界の異なる環境です。

異なる環境でベストな状態を保つには、その異なる環境を自分から受け入れ
逆にその環境の違いを自分を鍛える負荷として利用するぐらいの強い気持ちが必要です。

あれが違う、これが違う、あれは好き、これは嫌い、と環境の違いを指摘したり
周囲や環境が自分に合わせてくれるといった甘えた考えでは、ただ時間だけが過ぎるだけ…。
勝つ事はおろか、選手活動も残りわずかでしょう。

世界と戦うという事は、世界のあらゆる環境の中で試合をし、その中で勝利していくという事です。
また、その厳しい道を選んだのは、選手自身のはずです。

それまでジュニア時代に賞賛された実績も、世界と戦う場面では、誰も賞賛の目では見てくれません。
それぐらいは世界と戦う選手としては、MinimumStandard =最低基準です。

その厳しい活動に対する、自らの強いモチベーション=やる気 が有るか否か?
またそのメンタル状態を、長い選手生活の中で維持できるかどうか?
そこが世界と戦う選手の出発点です。


WTAにて : 常にポジティブでいる事に努めるJ.ヤンコビッチ


★世界との過酷な戦いに勝つ方法

世界を転戦し、ハードな戦いに勝つ事は
前記のように、フィジカルやメンタルにとって非常に大きな負荷を与えます。

選手によっては、ケガが治りにくくなったり…病気になったり…メンタル的に病んだり…
その延長には、ドーピングやバーンアウト という状態がある事は、残念ながら事実です。

その様な、世界との過酷な戦いに勝つ方法は? ハイパフォーマンスを維持し勝利を獲得し続ける方法とは?

答えは至ってシンプル : 合理的なハードワークトレーニングしかありません。

そして、どのような体格や運動能力をもつ対戦相手であれ、どのような厳しい環境であれ、どのような負荷であってもそれを克服し
1ポイントでも多く相手からポイントを得る方法を学習し体得し続ける事です。

日々、テクニカル・フィジカル・メンタル・タクティカル の全てを合理的に検討し、トレーニングし続ける事!!
そして、新しい入力を得て、新しい出力を可能にする事!!
そして、各能力の相補性を利用して、それぞれを互いに高め、維持する事!!

そのたゆまないハードワークトレーニングが、世界基準で戦い続ける事ができる選手へと導き
そして世界で勝てる選手へと強化してくれる唯一のメソッドです。

※世界に勝つためのハードワークトレーニングは、実際の現場にて…


WTAにて : 毎日ジムトレでフィジカルをTOPレベルに維持するS.ハレプ






B複合テニストレーニングとジュニア育成


★年齢期と各能力のトレーニング

テニスは、幼少期から一般選手として引退するまで数十年間、トレーニングにより発達させる事が可能な競技です。
しかし、脳や各器官の発達過程を考慮すると、各能力のトレーニングには最適な年齢期が存在します。

10歳未満 : テクニカル+初歩的なタクティカル
一般に筋肥大は起きず、パフォーマンスの向上は神経系能力の発達の依存度が高くなります。
また自我は未熟で、精神活動は感情によるものが主で、一般的なメンタルという概念は乏しいと言っていいでしょう。
そういう年齢期においてトレーニング可能な能力としては、テクニカル+初歩的なタクティカル となるでしょう。

10歳〜15歳 : テクニカル+持久的フィジカル+限定的なタクティカル
いわいる成長期においては、骨格の成長とともに筋量も大きくなり
この年齢期の終盤には、大人と同じようなパフォーマンスが可能となります。
また心肺機能の発達が著しいこの年齢期は、それまでの短時間プレーから持続的プレーへ移行できる年齢期と言えます。
したがって、この年齢期においてトレーニングに適した能力は、テクニカル+持久的フィジカル+限定的なタクティカル となるでしょう。

16歳〜成人 : フィジカル+メンタル+全般的なタクティカル
体内のホルモンバランスが安定し、筋肥大やパワーアップがはかれる年齢区分。
ジムでのフィジカルトレーニングが、パフォーマンスの向上と密接に関係していきます。
パワーを使った戦い方を主の戦略とする選手も出てくるでしょう。
また自我も発達し、メンタルという概念も十分理解し、その能力もテニスの勝利の一部であると認識できる年齢期。
この年齢期においてトレーニングに適した能力は、フィジカル+メンタル+全般的なタクティカル となるでしょう。

プロ選手 : テクニカル+フィジカル+メンタル+タクティカル ※全ての項目でハイレベル
各能力のトレーニング適正を理解し、またそれら相補性を利用した複合的な各能力のトレーニングが可能となり
よりハイレベルなパフォーマンスとタクティカルの獲得が可能となります。

そのように各能力は、10歳未満の低年齢期から全てがトレーニング可能なわけではなく
脳と各器官の発達過程による最適年齢期に応じた各能力のトレーニングの処方が、必須である事は言うまでもありません。


★ジュニア選手の能力判定と最終到達想定

ジュニア育成には、2年毎の年齢区分が設定され、それぞれの小さなゴールが設定されています。
例 : 〜〜歳以下〜〜ジュニア選手権優勝

それは、フィジカルやメンタルが、まだ成長過程の選手を細かく分け
男女差と同様、年齢差によるテニスの能力のハンディーを無くすためのものです。
そこまでは、その小さなゴールを設定する目的は、ジュニア達にとって有益なものと言えるでしょう。

しかし、変化が大きいジュニア選手達のために設定された小さなゴールの勝敗のみを過大評価し
他の選手よりすこし早く身長が大きくなった選手 や メンタル的に少し早く成長した選手を
才能がある選手として評価しすぎるのは、合理性を欠く選択になる事も予想できます。

ジュニア選手の評価には、想定結果の最高値最低値 という考え方が必要です。
対象となる選手の能力で到達が予想できる最高の結果と最低の結果という考え方です。

またその後の伸びしろの大きさを計るためには、それまでの結果だけではなく
脳の学習能力度やモチベーション、また最終身長予測など
複数の判定要素による確率的想定という考え方が必要でしょう。


★世界圏で結果を得る能力を獲得させるためのビジョン 育つ事=勝つ事

世界と戦う事を想定したジュニア育成では
前記の様な世界との過酷な戦いに耐え、結果を得る事ができる能力を獲得させるための考え方が必須です。

木に例えると、目に見えない根を大きく地面に広げ、幹が太く太くなる様、育てる事です。

小さなゴールの勝敗を過大評価してしまうと、実のなる枝ばかり広げさせようとしてしまいがちです。
また早く成長させようと、余計な肥料ばかり与えて、本来の自分で成長する力を無くしてしまう事も少なからずあります。

前記のように、自分で成長する力=自己成長力 は、世界を相手に戦う選手にとって、最も重要な能力の一つです。

大きくたくさんの実は、地面に広がる頑丈な根と、太く丈夫な幹の大木に、生るものです。
世界との戦いという 風雨に耐え、日照りに耐え、環境の変化に耐え続けるためにも
頑丈な根と、太く丈夫な幹が、なくてはなりません。

世界と戦う選手としての根と幹を 育てる事=勝つ事 という大きなビジョンでジュニア選手を見守る事。
それには当然、周囲の忍耐 と たゆまぬ支え が必須である事は言うまでもありません。






Cコーチングのポリシー


★先見性と理論的な指導

私達のアカデミーのコーチングにおけるミニマムスタンダードは、先見性と理論的な指導です。

今選手に与えているコーチングは、今その時だけのものではありません。
選手はそのコーチングにより与えられた課題を、数ヶ月、時には数年にわたって習得し、自分の結果に結び付けていきます。
したがってコーチは、その選手の「先の姿」が見通せなければ、大きな結果を引き出すコーチングは不可能です。

また当然、それらのコーチングは、あらゆるケース・あらゆる個性に対応しなくてはなりません。
個々の選手の違いを理解し、それぞれにジャストフィットしたコーチングを与える事こそ、コーチの役割です。

また私達の指導は、
「自分はこうだったから、だれか有名な選手はこうだったから、それを真似しろ!!」 という短絡的なものではなく、
必ず合理的理由を示し、選手の脳を納得したポジティブな状態にする事を、トレーニングの前提としています。

またそのトレーニングで得られた勝敗の結果を、感情的反応ではなく、合理的分析によって理解し
次のトレーニングへのフィードバックとしています。

仮にあなたが病気で今から手術を受けるとしましょう。
その方法が 「誰かがどうだったから…」 という説明だけで、その手術を受ける気になるでしょうか?
またその手術は実際成功するでしょうか?

選手活動は、一か八かのくじ引きではありません。
選手自身にとって適切な手法を、過去の事例や合理性を判断材料として検討し
また、途中経過を見ながら、その先をまた検討する。

そのような、地に足がついた合理的手法を
私達のアカデミーで行われる指導の、最低限の必須条件としています。


★ANTI-DOPING and SAFE ACTIVITIES

私達のアカデミーで携わる選手達においては、選手生活中はもちろん、選手を引退した後も
その選手がテニスをしてきた事が、有益なものとなる様な活動が、最も優先されるべきものだと考えています。

世界中を見渡せば、手っ取り早く勝てる、危険な地域で開催されている大会もあります…。
世界中を見渡せば、手っ取り早く競技力をあげる事ができる、薬物もたくさんあります…。

しかしそれらは選手のテニス人生にとって、決して有益なものにはなりません。

それなら、もう少し今の環境で努力して、そのような無益な方法を選ばなくても、勝てるようになればいいだけのはず。
その努力は、選手にとって欠けがえのない、大きな有益なものとなるでしょう!!

選手達の幸せとは、その様な努力の先にあるものです。
私達のアカデミーでは、ANTI-DOPING and SAFE ACTIVITIES を選手の遵守事項としています。




WTA Coach ID Cards : 選手との世界の転戦は、コーチにも学びを提供してくれる






※複合テニストレーニングの内容には、下記の通り著作権を設定しております。
※無断使用、コピー、転記、転写、多言語化を含む複製、また当内容を基にして類似した表現に変換する事 等
著作権の侵害に当たる行為は、禁止いたします。

Copyright (C) 2016-2025 Japan Tennis Players Production co.,ltd. ALL Rights Reserved.



=お問合わせ先=
Japan Tennis Players Production Co.,ltd 選手育成事業部
〒659-0066 兵庫県芦屋市大桝町3-16-301
TEL : 0797-22-2777 FAX : 0797-75-7590
Email : info@jtpptennis.com
URL : http://www.jtpptennis.com