★2020年版 ヨーロッパからのメッセージ



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★海外遠征特待生選抜サーキット&マスターズ大会 2019-20年シーズン




★ヨーロッパからのメッセージ2019







★2020年11-12月 年末合併号




★第1章 : テニスの能力のベースとなる、人類の進化史と遺伝子の地域差


★テニスと2足歩行

みなさんは、正しい直立2足歩行ができていますか?
バランスのとれた2足歩行、2足走行は、テニスをミスなく行うために最も重要な運動能力の一つですね?

猿から人へ、人類の進化の過程で最も顕著な身体能力的進化は、2足歩行でした。

その2足歩行が、手を自由に使う事を可能にし
脊柱の上に大きな脳をのせる事ができるようになった事で、想像力・合理的思考など大脳・特に前頭葉を発達させる事ができました。
また喉が長くなり、様々な音を喉から発する事ができる様になった人類は、言葉という意志の伝達方法を発達させる事ができました。


化石で発見されている、最初の直立2足歩行をした人類?(かなり猿に近い)は、アウストラロピテクスと呼ばれています。
1974年、エチオピアでその完全な骨格の化石が発見され、それが女性(メス)だったため、LUCY・ルーシーと名付けられました。
当時流行していたビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」という曲にちなんだ名前です。
約400万年前〜200万年前に生存していたとされています。

次いで別の場所で、アウストラロピテクスの幼児の化石や、母子で歩く足跡なども発見され
子供の手を引く2足歩行の母子の姿を、研究者達はその足跡からイメージしました。

多くの子供が右利きになるのは、母親と沿って歩く時
母親が利き手の右手を空けておきたいので、無意識に左手で子供と手をつなぐ事から
子供が右利きになりやすいと言われています。

利き手は、道具を使うという習慣の現れで、道具を使わない動物では、利き手の傾向はあまり見られません。

みなさんが、ラケットを自然に右手で持ち、それが自分の感覚としてなじみやすいのは
小さい頃のお母さんの手の記憶と、同じだからかも知れませんね?
それぐらい、小さい頃の潜在意識は、成長後もずっとその人の神経系のベースとなっていくものです。


しかしそもそも、木の上で生活していたチンパンジーやゴリラなどの類人猿の仲間であった人類の祖先は
木の上の生活を捨て、地上に降りて、2足で歩くようになったのでしょう?

科学技術が大きく発展した現代でも、目に見えないコロナウイルスが、ちょっと流行するだけで、人間の生活は大きく影響します。
地球環境が変わると、人間の生活はもっと大きく影響します。

アウストラロピテクスが誕生する前、アフリカ中央部には世界でも有数の熱帯雨林が広がっていました。
ところが地殻変動で地下からのマントルの上昇により、現在の大地溝帯(アフリカ中央・エチオピア〜キリマンジャロ)が形成され
南北に大きな山脈が熱帯雨林地帯の中に形成されました。

その山脈の東側は乾燥し、熱帯雨林が消滅。
そこに暮らす類人猿は、雨林を離れ、地上での生活を余儀なくされます。
生きていくためにやむなく2足で立ち上がり、人類の祖先は、そこから進化をスタートさせました。

人=生物に備わる、自身を進化させる力は
こういう環境の変化から発生する負荷に対して、その能力を大きく発揮します。
言葉で多くを教わるより、環境からくる負荷に対して、自分をその負荷に順応させ、自分を進化させる。

砂入り人工芝で楽にテニスをしている選手でも、ハードやクレイの環境に移ってみる。
そうして環境からくる負荷を使って自分を鍛えてみると、言葉で教わる何倍も進化できるかも知れませんね?






★ボールとの出会い

生まれて間もない赤ん坊でも、ベビーベッドに寝ながら、頭上をグルグル回るボールに手が伸びますね?
人が、ボールと出会うのは、生まれてすぐの頃。
言葉もまだ話せず、自分で立つ事もできない赤ん坊でも、本能的に、ボールに興味を持ちます。どうしてでしょう?

人の祖先がまだ木の上で類人猿だった頃、木になる実は、当然主食であり、無くてはならないものでした。

木の実を見つけ、熟しているかを見分け、手を伸ばしつかみ、木からもぎ取り、口に運ぶ。
この一連の HAND-EYE COORDINATION ができるかどうかは、その子猿が、生き延びれるかどうかに大きく関係したでしょう。

人の、ボール=木の実 との出会えるかどうかは、生きれるかどうかを左右します。
人は、ボールを手や道具で扱う時、その潜在意識の中で、木の実を獲れた喜びを感じているのです。


また木の実でも、熟しているかどうかを見分ける方法として、霊長類=猿は、色彩を感じる目を発達させました。
哺乳類の中でも、草原にくらす馬・牛などの草食動物の目は、夜行性で明暗感覚しかなく、色彩感覚はほとんどありません。

それに対し、木の上でくらす霊長類は、色彩をよく感じ取る目の構造をしています。
また両目が正面を向いていて、左右の見え方の違いを遠近感覚として感じ取りやすくなっています。

遠近感覚に優れ、色彩感覚で木の実が熟して食べ頃かどうかを判断できる目。
現代では、スポーツ中で、選手の能力を大きく左右する ビジュアル能力 と呼ばれるものです。

ビジュアル能力を高め、ボールに集中し、正確に速く動く事についても
単にボールを見るのではなく、ボールの色を見ようとすると、脳全体が活性化され、COORDINATIONに良い効果があります。

その能力も、人が ホモ・サピエンスに進化する前から備わっていた、生きていくための潜在能力なのです。






★ハイハイが運動能力を作る

人は生まれてから約1年、四足=ハイハイ を移動手段とします。
実は人間の脳の発達で、神経ネットワークの構築が最も盛んな時期が、この第1次成長期と呼ばれる時期です。

この1年で人は、体重・身長共に、生まれた時の倍以上に成長し
2足歩行が可能な丈夫な手足や体幹へ成長したり
主の栄養補給もミルクから普通の食べ物へ変化し、消化器系の神経系や消化に欠かせない腸内細菌も獲得します。
免疫能力も、母乳により母親から与えられる免疫から、自分自身の免疫能力を獲得していきます。

この様に、生まれてからの約1間は、人として生きていくための多くの基本的な能力を獲得のために、とても重要な時期です。

運動能力を獲得していく上で、最も重要な COODINATION=ハイハイ!!
手と足を交互に順序良く使い、体幹を持ち上げるために体重を手足で支え、体幹をよじらせながら手足を動かし移動する。

大人であれば、ジムトレに匹敵する運動を、赤ん坊は、そこへ移動したいという好奇心で、疲れを知らず毎日毎日行いますね?
真にこの時期!! 運動能力神経が、脳を中枢とし全身の末梢に至るまで、最大限にそのネットワークを伸ばしていきます!!

奇跡的と言うべき、その運動能力の獲得で人は
寝返りもできない生まれたての状態から、2足歩行や駆け足ができるまでに、たった1年で成長します!!

サーブのダブルフォルト癖が、何年かかっても抜けない君達!! 赤っ坊のその能力を見習うべきかも知れませんね?
我が家から次の錦織を!! と願う若いお母さん達は、何でも口に入れてしまうハイハイ期の我が子のために、床掃除を毎日お願いします!!






★高い所のものを取りたい!! 2足歩行の始まり

最近生まれた赤ん坊であれ、300万年前のアフリカ・サバンナの LUCY であれ
2足歩行を始めるきっかけは、高い所のものを取りたい!! という動機でしょう。

LUCY にとってそれは木の実かもしれません。
赤ん坊にとっては、テーブルの上の美味しいケーキかも知れません。

そして、2足で立ち上がってみて始めて、両手が自由に使える!! という事に気づくのです。

それに気づいた人=赤ん坊は、手という自分の欲求を満たす手段を使って、ありとあらゆる事を叶えていきます。
LUCY にとってそれは、石器や火を使う事だっだでしょう。
手という本来は足の役割をしていた身体の一部で、LUCY 達は、全てを成し遂げ、人類への進化の道を歩み始めます。






★出アフリカを成し遂げた人類の祖先の体型

LUCY 達:アウストラロ・ピテクスに近い種までは、アフリカ以外の場所で化石は見つかっていません。
約170〜150万年前、人類として始めてアフリカを出て、海岸沿いに生息域を拡大した種:ホモ・エレクトス。

アフリカから遠く離れた、中国に生息した種:北京原人、インドネシアに生息した種;ジャワ原人 など
お馴染みの名称は、ホモ・エレクトス達に付けられたものです。

石器や火を使い、ヤリの様な武器を使い、最初の狩猟民族と呼ばれ、集団で狩りをして生息していました。
体型は現代人より小柄で、成人男性で身長140〜160cm、体重50〜60kgと、化石から推定されています。

長距離の移動や長時間の走行に適した体型に進化していたホモ・エレクトス達。。

大きな踵(かかと)、長く丈夫なアキレス腱、完全な形をした土ふまず。
くびれたウエストや大臀筋も発達し、直立した姿勢を維持するための筋肉も、現代人と変わらないぐらい発達しています。

それら、ホモ・エレクトスの身体的特徴を書き出してみると、人が2足歩行する際だけでなく
激しくスポーツする際に重要な筋肉や、身体の形体を示していますね?

スポーツマンの体型は、人類が2足歩行でアフリカを出て、世界中に広がる過程で
ホモ・エレクトスの時代にすでに獲得したものだったのです。

逆に考えると、最近の、猫背で時に傾いた様な歩き方をしている君!!
自動車での生活、運動不足、パソコンに向き合い、スマホを何時間も見ていては、身体は退化するばかり。
当然体型も崩れていきますね?

日々、歩く、走る、登る、降る…を、繰り返し〜繰り返し
ホモ・エレクトス達が世界中を歩いて移動したように毎日を過ごせば
君達の体型は、自然にそれに適応し、均整の取れた美しい身体に、進化してくれるはずですね?






★コミュニケーションが人類としての始まり

人類が、言語を使ったコミュニケーションで集団生活をし始めたのが、ホモ・エレクトスの時代だと言われています。
化石の調査により、100名を超す規模の大きな集団で生活していた事が分かっています。

言語と鳴き声の違いは、それに文法の様な複雑な規則性があるかどうか?
チンパンジーでも、ゴリラでも、単なる鳴き声なら、動物園に行けばいつでも聞く事ができますね?

でもチンパンジーやゴリラが、THIS IS A PEN という最も単純な言葉でさえ
それを話すのを聞いたことがありませんね? もちろん、チンパンジー語やゴリラ語であっても…。
どんなにひいき目にみても、単語?に加え、手振りや顔の表情などで、意志を伝えようとしています。

実は、人間の赤ん坊も始めは、単なる鳴き声ですが、やがて単語を覚えていきます。
そして更に、いくつもの単語を並べ、複雑な文章を作っていく能力を獲得していきます。

世界中のあらゆる言語において、文法は存在します。
人間は、文法のある鳴き声?を、世界中のどこでも日常的に使っています。

その文法を、赤ん坊がいかに覚えていくのか?
大人が会話するのを聞いて、文法を記憶し、それを作り上げる能力を、後天的に獲得するのか?
それとも、単語を覚えれば、文法を構築する能力は、人間の脳に先天的に備わったものなのか?
まだ分かっていない事がたくさんあります。

人類=ホモ属 として始めて世界中に生息圏を広げたホモ・エレクトス達。
集団をを作り、最初の狩猟民族として、どのような会話をしたのでしょう?

100名以上の集団を、長期間まとめる事のできる言語。
もしかしたら空想などの脳の前頭葉が作り上げる抽象的概念や、神様などの宗教的概念を表す言葉も使い
集団をコミュニケーションでまとめる能力を、ホモ・エレクトス達は持っていたのかもしれません。






★永いホモ・エレクトスの時代と、新参者のホモ・サピエンス

ホモ・エレクトスが誕生したのは170万年前のアフリカ。
その最後の化石は11万年前の地層から発見されています。
実に150万年以上、世界中のあらゆる地域に暮らしていた事になります。

我々現代人の、ホモ・サピエンス・サピエンスは、約20万年前に誕生し今に至っていますね?
先にアフリカを出た、ホモ・サピエンス属の亜種:ネアンデルターレンシスでも、約30万年前頃に誕生しました。

圧倒的に、ホモ・エレクトスの時代が永い事がわかります。
言いかえれば、ホモ・エレクトスが世界中に遍く分布していた所に、後からホモ・サピエンス属が進入してきたという事です。

当然、脳の容積の大きなホモ・サピエンスとの生存競争に敗れたホモ・エレクトスは、絶滅への道をたどります。
しかし、推測ではありますが、その一部は、サピエンス属との混血として、わずかながら遺伝子を残したでしょう。

最新の遺伝子解析は、30〜20万年前に起こっていた事実の詳細を明らかにしてくれます。

実際、ホモ・サピエンス・サピエンスと、ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスとの混血があった事や
現代人の1〜5%に、ネアンデルターレンシスの遺伝子が混入している事、
その混入率は、アフリカからの距離に比例し大きい事などが、解明されています。

近い将来、ホモ・エレクトスの化石の遺伝子解析が進めば
ホモ・エレクトスとホモ・サピエンスとの関係も、解明される事でしょう。

そしてそれらの解析結果は、現在のホモ・サピエンス・サピエンスの世界各地域における
身体的特徴・身体能力・成長スピード・免疫能力・かかりやすい病気・食文化・思想・生活様式・言語に至るまで
なぜ、今の人類は、今の生き方をしているのか?
歴史研究では解明されていない人類の本質について、明らかにしてくれるかも知れません。






★ホモ・サピエンスにも、ちょっと違った仲間がいた

1856年、ドイツのデュッセルドルフ郊外のネアンデル谷で、洞窟に眠る旧人類の化石が発見されました。
発見された当時は、野蛮な猿人に近い種として扱われましたが、その後研究が進むにつれて
現生人類:ホモ・サピエンス・サピエンスと差ほど変わらない
生物学的には亜種程度の違いしかない、別の種の人類である事が分かりました。

その人類には、最初に発見された谷の名称:ネアンデルタールという名称が与えられました。
現生人類:ホモ・サピエンス・サピエンスの亜種である名称として、ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスと呼ばれる事もあります。

ネアンデルターレンシスは、実はサピエンスより、脳の容積は大きく、骨格や骨格筋も非常に発達していました。
端的に言えばサピエンスより、個体としての身体能力は高かったと推測されています。
肌の色は白く、髪の毛の色は赤系で、現在のコーカソイド系(欧米の白人)の特徴と一致しています。

火の使用は疑う余地も無く、犬(オオカミ)の家畜化や洞窟壁画などの芸術活動も、彼らの生活様式の一部でした。
死者を埋葬し花をたむけた痕も発見され、天国や神様といった、空想的イメージも、彼らの脳は作り出す事ができていたようです。

化石年代から、サピエンスより古い時代に、ヨーロッパから中央アジアに至る広い地域に生活圏を広げ
当時はまだ生息していた、ホモ・エレクトスとも、地球上で共存していた事が分かっています。






★現代人にも残る、ネアンデルタールの遺伝子

ベルクマンの法則 : 哺乳動物では身体の恒温のために高緯度地域では大型になり低緯度地域では小型になる。
体温は主に筋肉の運動により発生します。身体の筋量が多い程、体温を作り出しやすくなります。これは体長の3乗に比例します。
一方、体温を下げるのは皮膚からの気化熱放散により行われ、体長の2乗に比例します。

例えば、熊の種を考えてみると、日本でも本州以南に生息するツキノワグマは小さく、北海道のヒグマは大きいですね?
もっと北、ホッキョクグマは、ヒグマよりも更に大きいですね?

この様に、北南の高緯度で寒冷な地に生息する哺乳動物は、体温を作り出すために、より大きく成長するよう進化します。
これは人類でも同じ。ヨーロッパの寒冷な地に生息圏を広げた ネアンデルターレンシス達は
身長を大きくし、筋量も多くする事で、体温を作る能力を高めるよう進化しました。

今でも、北欧やロシアの人達は、非常に大柄で、2mを超える身長の人も少なくありませんね?

ネアンデルターレンシスが生きた30万年間には、氷河期もあり、今よりもっと寒冷な時期もありました。
ノルウェのフィヨルドや、アルプスの切り立った渓谷は、その時の氷河が地表を削り取った痕です。

サピエンスと変わらない知能を有するネアンデルターレンシス達は、農耕という選択肢も無かったわけではないでしょう。
しかし、それほど寒冷な地に適応する事を余儀なくされたネアンデルターレンンシス達は、大集団で農耕をして生きる事を選択せず
小集団あるいは最小単位の人数で、移動しながら狩猟を主とし、またその独自性を優先する生き方を選びました。

そこが、ネアンデルターレンシスより後に、世界各地へ進出する ホモ・サピエンス・サピエンスとの生存競争の敗因となったのです。
サピエンス達は、狩猟と共に、農耕により大集団で生きる方法も選び、それが世界四大文明の発生につながっていきます。
四大文明は、農耕がしやすい大河流域の肥沃な地に発展しましたね?

その過程で、ネアンデルターレンシス達は、生活圏を追われ、姿を消していきました。
姿を消していったと言っても、サピエンスと同化していったと表現するのが正確でしょう。
実際、もし現代に ネアンデルターレンシスが背広を着て街を歩いていても、違和感はないと言われています。

ネアンデルターレンシスと、後に進出してくるサピエンスは、混血を重ね、現在もサピエンスの遺伝子の1〜5%に
ネアンデルターレンシスの遺伝子が残されている事が、最新の遺伝子解析で判明しています。

また、そのネアンデルターレンシスの遺伝子は、免疫能力にも関係し
現在のコロナウイルスの重症化率が、世界各地域で違いがある事の一因であるとの研究も発表されています。






★ホモ・サピエンス と ホモ・エレクトス との関係

サピエンスとネアンデルターレンシスは、共通の祖先から枝分かれした、お互い亜種の存在です。
その共通の祖先こそ、ホモ・エレクトスであり、更に古く、猿人との境界に位置するホモ・ハビルス。
それより古い祖先は、LUCY達:アウストラロピテクス、更に遡ると、チンパンジーやゴリラと共通の祖先である類人猿と考えられています。

その系統図において、ホモ・サピエンス・サピエンス の直接の祖先は、ホモ・エレクトス。
サピエンスとネアンデルターレンシスが混血していたのだから、直接の祖先と混血していたとしても不思議ではありませんね?

年代的にも、化石として発見されている最後のホモ・エレクトスは11万年前。
ホモ・サピエンス・サピエンスが、世界中に既に生息圏を広げていた年代と重なります。

ネアンデルターレンシスと同じ様に、サピエンスとの生存競争に敗れたエレクトスは、絶滅か同化の道を歩んだと考えられます。
15〜10万年前の東アジアで、サピエンスとエレクトスの生存競争がどのように繰りひろげられたのかは、今はまだ不明ですが
人類の進化と、その過程で混血した遺伝子の世界的な分布について、21世紀中には、その詳細が解明されている事でしょう。

もしかすると、私達、東アジアに住む現生人類には
エレクトスから受け継いだ遺伝子や形質的な特徴が、残っているのかも知れませんね?

みんなは、お尻の蒙古班は消えていますね?赤ん坊の背中からお尻の青いシミ:蒙古班。
実は、東アジア系及びアメリカ先住民のモンゴロイドと、アフリカ系のネグロイドにしかない特徴で
ヨーロッパ系のコーカソイドの人達には、蒙古班の知識も無いほど、ほとんど見られない現象です。

これも、人類の進化と世界的な分布に、何らかを示唆する特徴と言えるでしょう。







★第2章 : 未来へ続く人類の進化と、新しい生活環境への適応


★テニスの勝敗を左右する潜在能力

国内トーナメントで、日本人 vs 日本人 の戦いでは、さほど感じませんが
ヨーロッパにいて、国際トーナメントで、日本人 vs ヨーロッパ人 の戦いを続けていると
自分達が、いかに日本人で、日本人の考え方で生き、日本人のインスピレーションで試合をしているかが分かってきます。

プレジャーレベルでは、全くその様な考えには至りませんが
プロの世界、おそらくスポーツに限らず、芸術や建築など、特に何かを創造する仕事において、その突き詰めた脳の活動においては
その人の表面的なインスピレーションより、むしろ潜在的で、普段は奥底にしまわれていて
それでも表面的なものより、100倍のエネルギーを持つ、潜在能力の導きや誘導を、感じる事があります。

例えば、みなさんが素晴らしいプレーをして勝った、こないだの試合。
ゾーンに入れてプレーしていた時、みなさんは何に導かれプレーしていましたか?

合理的な思考でしょうか? 昨日までの練習で意識してきた事でしょうか?
その場合も、確かに無くはないですね?
でも、それだけでは無い!! 自分では気づかない潜在意識と潜在能力が、知らないうちに表面に出てきて
知らないうちに HAPPY になって、知らないうちに WINNING で握手していた経験を、みなさん持っているはずですね?

人の行動や思考は、意識的なもの=顕在意識・顕在能力 と、意識していないもの=潜在意識・潜在能力 があります。
例えば、栄養補給は、食べる行動は意識的に行いますが、消化や栄養吸収は無意識に行いますね?

寝たり・食べたり・休息したり・免疫でウイルスを攻撃したり・病気から回復したり
生命維持のための様々機能などの多くは、潜在的に人に備わっています。
それは、ホモ・サピエンスが長い進化の過程で獲得した基本的な能力です。

そして、その潜在的な行動や思考の多くは、みなさんの恒常性を保つ担い手となっています。

なぜ体温は、健康な状態で、36度を毎日キープしているのでしょうか?
カゼをひいて、熱が38度になるのはなぜでしょうか? またカゼが治れば36度に安定するのは、なぜでしょうか?

それらは、人に備わった潜在能力が、自動的にみなさんの恒常性を保つ役割をしてくれているからに他ありませんね?
その様に、潜在意識・潜在能力は、みなさんが、みなさんであるために、毎日大きな役目を担っているのです。



★人の進化の定義

森の木々の中にいると、静かな気持ちになれて、風の音に安心感を覚えますね?
森林浴と呼ばれるほど、人にとって心地よいものなのでしょう。

また、緑色を見ている目は、他の色を見ている時より、緊張感がなく、視力の疲れを癒やせると言われています。

300万年前に、人がまだ森の中に暮らしていた時に安心感を感じていた潜在意識が遺伝子の中に刻まれていて
そこから発せられる感情を今、みなさんは感じていますね?

潜在意識とは、それほど強烈に感情や行動のベースとなっている事に驚かされます。

逆に、その安心感を失った アウストラロピテクスのLUCY や その仲間達は、強い恐怖心を覚えたでしょう。
仲間の一部は、やはり安心できる森へ帰った種もあります。

その恐怖心に立ち向かった種の中から、2足歩行を獲得し、言葉を獲得し、火を獲得し、国という大きな集合体を作り
更に学習し技術を発展させ、宇宙にまでその活動範囲を広げた文明を獲得した種:ホモ・サピエンス・サピエンスが誕生しました。

恒常性を保ち、感情や行動のベースとなり、みなさんをコントロールする潜在意識という存在を知り
それを有効に使い、また打ち破る事で、新しい自分に生まれ変わる。

人が進化するという事は、表面的に見えている、自分の顕在能力や顕在意識のトレーニングだけではなく
実は、潜在能力・潜在意識の改革がもたらすものなのです。

みなさんは、LUCY達が感じた恐怖心やプレッシャーを克服できますか?
ホモ・エレクトス達の様に、自分の足で、母なる大地:アフリカを出て、冒険を続ける事ができますか?
そのために、どの様な潜在意識の改革が必要なのでしょうか?

みなさんのテニスや日常生活に置き換え、自分を進化させる自分なりの方法を組み立ててみると
耳にさわる叱り声が、森の中を渡るそよ風の音 に聞こえてくるかも知れませんね?



★生命活動を支える ホメオスタシス

生物が恒常性を保とうとする能力は ホメオスタシス と呼ばれています。

私達人類だけでなく生物全般に備わった能力で、体温を維持し平衡感覚や他の感覚などにより身体を一定にたもつ自律神経
病気やケガを元通りに治す免疫能力、身体の変化の周期性などをコントロールする内分泌、
お馴染みの体内時計や帰巣本能などもその中に含まれ、生命活動の多くを支えています。

生命活動では、自分自身の体内あるいは細胞内を一定環境に保つ必要があります。

そもそも生命の定義とは、@外界との隔離 A代謝活動 B遺伝・複写
@〜Bの条件全てが揃った状態を指します。

外界と隔離しながら、代謝活動で細胞内を一定環境に保てなければ、生命と呼ばれる活動ではありません。
その定義において、ホメオスタシス は生命活動の最も基本的能力と言えるでしょう。
その能力は非常に強力に生命活動に関係し、それに反して異質な状態に変化する事=進化する事 は、容易な事ではありません。

進化とは、生命がホメオスタシスに反し、何らかの要因で変化したものの中で
うまくその要因や環境に適応し、遺伝的に維持された状態を意味します。。

生命活動とは、99.999%の恒常性と、極稀な環境への適応としての変化=進化 と言えるものですね?

圧倒的な影響力で生命を支配する ホメオスタシス は、現代の私達の生活のあらゆる場面でも、その強大な力を発揮しています。



★ゆっくり進む本来の時代変化と、AI が創り出す急激な時代変化

人類の活動も、99.999%は、恒常性を維持しようとする力に支配されています。
みなさんの生活が、しょっちゅう変化変化の連続だったとしたら、落ち着いて暮らしていけないですね?

一定な生活環境を維持しようとするのは、人間の本能と呼べるものです。
人類の歴史においても、学問的には、歴史上の様々な出来事が、次々発生したかの様な印象を受けますが
現実には、一人の寿命:50〜70年程度では、さほど変化に富んだ時代とはなりません。

その様に人類の歴史はゆっくり進むものであり、逆に人類の本能は、急激な変化を好まない様にセッティングされています。

しかし近年、人類の技術は、その本能が示す時代変化の制限速度を大きく超えて
急激な変化を、私達の人類社会に次々と創造し始めています。

インターネットは、世界中で起こっている事を、ほぼ同時に世界中に伝え
AI は莫大な情報を収集し、人間の脳の解析能力とは比べ物にならない程の、問題解決能力を発揮しています。

みなさんがマーケットで買い物する農作物も、世界中の収穫高を事前に予測したり
また、AI が BIG DATA に基づき生産調整をする時代も、もうすぐそこまで来ています。
普段気付かなくても、知らず知らずの間に、AI がコントロールした生き方を選択する様に仕向けられているかもしれません。

昨日、手にとって購入したレタスやトマトを始め、ネットで購入した衣服の通販も
もしかしたら、みなさんが購入する様に、AI が仕向けた商品だったかも知れませんね?

この様に、技術革新がもたらす変化のスピードは
西暦1世紀〜20世紀までの変化と、21世紀〜22世紀に起こるであろう変化が、ほぼ等しいぐらいに
考えられない途方もないスピードで、加速し続けています。

人類の ホメオスタシスが示す本能は、その急激な変化のスピードについていけるでしょうか?



★AI が現代に作り出した急激な時代変化と、新しい LUCY達 の向かう道

現生人類を、300万年前の人類の祖先:アウストラロピテクスのLUCY に例えるのは不適切と怒られそうですが
生物の種としての遺伝的な違いの距離は、現生人類から犬や猫との距離に比べれば、アウストラロピテクスは隣人と呼べるでしょう。

その隣人:アウストラロピテクス:LUCY がアフリカの地殻変動で遭遇した、熱帯雨林の消失という大規模な環境の変化。
現代を生きる私達も、それと同じか、それ以上の急激な生存環境の変化に遭遇しています。

21世紀〜22世紀に、私達が経験する生存環境の急激な変化とは
@地球温暖化がもたらす大規模で継続的な気候変動や、それに連動する様々な自然環境の変化
A人類の知の能力を遥かに超える、AI:人工知能が作り上げる、半ば強制的な快楽生活環境
であろうと考えられます。

@地球規模の環境変化は、人類の今までの技術ではコントロールしがたいレベルまで、強力な気候変動をもたらすでしょう。
台風は風速100メートル/秒 となり、偏西風は南北に蛇行し強力な熱波や寒波をもたらし
海流は変化し海洋性気団は大きく乱れ、海面は上昇し高波や浸水で国自体が水没してしまう事も起こりえるでしょう。
未知のウイルスのパンデミックも数年置きに頻発するようになり、生物の生態系も急激に変化するでしょう。

それら気候変動という カオス がもたらす、あらゆる自然環境の変化を予測し対抗できる手段は
AAI:人工知能の導きしかない事も、人類は、21世紀の半ば頃までには気づかされるでしょう。

その期をさかいに人類は、AI:人工知能に、地球環境の対処を任せる様になり
また、地球規模の食料の生産と分配や、石油・石炭・鉱物など資源の管理やエネルギー生産の管理
高度な医療の施術や医療方針の決定なども、任せる様になっていくでしょう。

そしてもっと急速に、AI:人工知能への依存度が高まるであろう 経済=ECONOMY
AI:人工知能は、現在行われている人類の経済活動のムダを急激に改善し、週休5日制を実現してくれるかも知れません。

ホモ・サピエンス・サピエンスが10万年かかって作り上げた、ムダだらけの カオス的な生存環境を
AI:人工知能 は21世紀の100年で、ムダの無い、人類がその後、数千年や数万年、地球上で生き延びれる環境を作り上げるでしょう。

しかしその時、人類のホメオスタシスは、AI:人工知能が作り上げた世界を、心地よいものとして受け入れるでしょうか?

週に2日しか働かなくてよく、全人類にベーシックインカムが与えられ、寿命は100歳を超え、AI が管理してくれる居住環境が与えられ
地球上のどこにいても、争わなくても生きていける環境を、人類が AI からプレゼントされた時
私達のホメオスタシス は、どのような反応を示すでしょうか?



★10万年かかったムダの多い生存環境と、次の100年でAIが創る合理的な生存環境

万物の霊長 : ホモ・サピエンス・サピエンス。
地球上で最も高等な生き物として、偉ぶって自賛していますが、10万年かけて作り上げてきたその生存環境は
AI から見れば、ムダだらけで、「それ!! いつまでやってんの?」と思われているかもしれません。

例えば、お父さんが、朝8時に家を出て、夜20時に帰宅する12時間を考えてみましょう。

まず、往復2時間は、満員電車のギュウギュウ詰めの移動。その移動にも毎月多額な出費をしています。
交通費は会社が負担とは言っていますが、会社がそれを負担できるなら、単に給料として、出社しなくてももらいたいですね?

最近、コロナ感染予防のためテレワークが推奨されるようになり、少し満員電車のギュウギュウ詰めが緩和されましたが
そもそも出社しなくても、自宅で会社と同じ仕事環境が作れれば、出社は、週に2日ぐらいで充分ですよね?
また夜寝てる間に、AI に仕事を頼めるようになれば、昼間もさほど忙しくはないはずです。

顔をあわせて仕事をするのが大切!! と古い考えの上役が言うかもしれませんが
そもそも、その顔を見る事や、周囲の人間関係がストレスで、仕事効率を下げている場合もあります。

OL にしても、出社が週2日でいいなら、毎月のお化粧品代も節約できますね?
毎朝数時間かけてお化粧したり、服を選んだり、別にスウェット上下でいいじゃないですか? 楽で!!

お母さんの毎日の買い物と、手作りの食事についても、考えてみましょう!!

生活習慣病を防ごう!! と言って、スポーツクラブに通う費用を払うより、毎日、野菜や穀物中心にすれば
家族のメタボリックも、そこまでひどくなりませんね?

献立も、お母さん的には違ったものを作っているつもりでも、食べてる家族は、いつも変わり映えしないと思いながら
強制的に 「いただきます!! おいしい!!」と言わされているのに、早く気づいてほしいですね?

AI に栄養管理と家族の好みを教えて、しかもスーパーマーケットの価格を調査するよう頼んでおけば
毎月のエンゲル係数も抑えられ、家族の食卓にも笑顔が戻るでしょう。

いちいち夕方の時間、スーパーに買い物しに行かなくても
AI が計画的に事前に安価になる様に、食材デリバリーを注文しておけば
お母さんの夕方の、割引シール争奪戦のファイト時間も、ゆっくり紅茶とお菓子を頂く時間に変わるはすですね?



★合理的な生存環境で必要な、新しいイメージを創造できる能力

子供たちの勉強や習い事についても、考えてみましょう!!

これからは勉強といっても、読み書きそろばんは、もう必要がありません。
20世紀人にとって、子供たちの習い事の MINIMUM STANDARD は、習字とそろばんでした。
しかし今、その習い事はムダになっています。

21世紀人にとって今 MINIMUM STANDARD の英語も、22世紀には AI が耳元で瞬時に翻訳してくれるでしょう。
数学も、計算については AI が圧倒的速さで瞬時に答えを出してくれるので、そのうち不要となります。

22世紀を生きる人達にとって、単純作業的な事ができる能力を、子供の内から身につける必要はもうなくなりますね?
AI は、人が行うより遥かに速く正確に、それらをこなしてくれますからね?

代わりに人には、創造できる能力・イメージする能力・システムを組み立てる能力など
大脳でも、前頭葉が担っている能力で、AI と共に新しいものを作り上げていく能力が、求められる様になります。

みなさんは、芸術的な発想をできる脳をもっていますか?
例えば、雲を見たり、波が砂浜に寄せるのを見て、何かをイメージしたり、インスピレーションを発したり。

幼稚園ぐらいの子供たちに、クレヨンと紙を用意してあげると、決まって何かを描き出しますね?
また、砂場に連れて行ってあげると、山を作ったり、穴を掘ったり、色々なものを砂で作ってくれます。

ではその同じ条件を、中学生に与えたら、どのように反応してくれるでしょうか?

紙飛行機を作って、どうやったら永い時間飛ばす事ができるか? 創意工夫したり
砂から何かが出てくるような、サンドアートを創ってくれたり
その年齢まで、その様な、創造脳を維持する事が、これからはとても大切です。

イメージしたり、インスピレーションを発する脳の能力は、実は幼少期の方が優秀で
年齢が成長するにしたがって退化してくのが、現代社会の教育ですね?

教室で、誰かが絵を描きだしたら、先生は怒らず、その子の脳が発するイメージを見てあげてほしい!!
誰かが、窓の外の雲を見て何かを想像していたら、勉強の時間を止めて、みんなで一緒にイメージ競争をしたり!!

20世紀〜21世紀初頭の、大量生産大量消費の生活環境では、あまり評価されてこなかった能力が
22世紀では、最も世の中のために必要な能力となるでしょう。

みなさんの勉強場所も、机に向かう勉強部屋ではなく、自然の中や、家の中でもお庭やバルコニーの様な
ゆったりして、脳でイメージを創造できるような場所に変わる事になります。

今の通知表の採点基準では評価されていない、クラスの中でちょっと変わった子が
未来の社会では、英雄になっているかも知れません。

そう聞くと、今勉強する事が、ムダに聞こえてくるのは、大きな間違い!!

歴史上、ホモ・サピエンス・サピエンスが、10万年かかって築き上げてきた社会と
それに必要な学問を、まず学んでおくことは、その後に必要な新しいものを発想するベースとなる事は言うまでもありません。







★第3章 : 未来社会のニーズと進化した人類、そしてテニスというスポーツの存在価値


★BEAUTIFUL と発する感情の源

ヨーロッパで発祥し、ヨーロッパで育った TENNIS というスポーツには、プレーしている選手以外、試合に介入する事ができない点など
個人主義的で、試合相手だけでなく自然が創り出すカオスとも戦いながら、個々の能力を競うルールになっていますね?

プロのレベルであれば、その試合に、選手個人の脳が織りなす芸術性を見る事ができるでしょう。
その美しさに、観客は魅了され、選手と共に、数時間の静寂とボールの打球音を楽しみ、惜しみない喝采を贈ります。

人が感じる芸術性とは、絵画や彫刻の美しさだけではなく、その内面にある人の感性に共感する感情と言えるでしょう。
その対象は、スポーツでも、音楽でも、生き方でも、その共感に人は、芸術という言葉をあてはめます。

ヨーロッパで時どき、漢字を書いてあげたり、日本のコインを見せてあげると
ヨーロッパの人達は、INTERESTED とは言わず、BEAUTIFUL と言ってくれます。

その違い!! 分かりますか?

日本の文化に興味がある とは言わず、日本の文化は美しい と言う表現の中に、芸術を感じているのを感じますね?
ヨーロッパの人達にとって、芸術性とは、生きていく上で欠く事のできない ホメオスタシス なのかも知れません。



=執筆中=






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★2020年9-10月合併号

★ヨーロッパ各国に広がる 第2波パンデミックとその対応

季節の歩みが早いヨーロッパでは、北欧では9月に、中欧でも10月には北風が吹き、厳しい寒さがやってきます。
世界地図を確認してみよう。最も南のスペイン・イタリア・ギリシャでも、東北や北海道と同じぐらいの緯度ですね?

丁度、ヨーロッパ内において中緯度に位置するオランダ・アムステルダムは、北緯52度。
夏は、北大西洋を流れる暖流のおかげで、爽やかな気候のオランダでも
サマータイムが終わる10月末には、上着のコートが必要な気温になり、北海から厳しい寒気(強風)が流れ込みます。

テニスは、夏にアウトドアコートだった場所に、風船の様な仮設ドームが現れます。
暖房の暖かい空気を入れ、気球の様に外気との温度差で膨らませ、その中でテニスをプレーします。
※日本では建築基準法でこの方式は不可ですね?

ドームの中は意外に暖かく、室温は15度ぐらい。
ウエアーは上下ともショート。普通にテニスをしていて、かなり汗をかくぐらいです。


やはり予想通り、第2波が今、ヨーロッパ全域に拡大しました。
マドリード(スペイン)ではソフトロックダウンが施行済み。
パリ(フランス)でもロックダウン寸前、夜間21時から翌朝6時まで外出にすると罰金が科せられます。

オランダでも10月14日から、新たな厳しい制限処置が政府より発表され
スポーツを行う事はなんとか維持していますが、大会や大勢での活動は禁止です。
飲食関連のレストランやカフェ、テニスクラブのケータリングも中止です。


三密を避けてと言いますが、寒い冬、密閉状態がいい建物で過ごす習慣の国々では、どうしてもウイルスが拡散してしまいます。
壁がレンガの家屋の多いヨーロッパでは、それが密閉度を高める一つの要因かもしれませんね?

日本も11月になり、木枯らしが吹き始めると、窓を閉め切り、暖房で空気が乾燥し始めます。
その前に、加湿器を各部屋に用意しておく事や
マスク、手や靴を消毒するアイテムなどを、早めに慌てる事のないように準備しておく事が必要でしょう!!


=冬の仮設ドーム:AMSTELPARK(2018年)、ウインターシーズンのヨーロッパのテニス=
=例年の風物詩のこのドームも、コロナの影響で難しいかも知れませんね?=





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★オランダの National Ranking Tournament vs 日本のNRT

コロナパンデミックで今年の秋は例年になく、日本の National Ranking Tournament で
来シーズンに向けて10大会程 Touring をしておこう!! と思ったのが間違いだったかもしれない、残念。
日本のNRTが、ヨーロッパの基準と、あまりに欠け離れたものすぎました。

・プラクティスコートが無い…
・試合日程は5日間取っていても、実際は3日で手っ取り早く終わらせる…
・ロービングも、いたりいなかったり…
・前日に練習に来ている選手が誰もいない、寂しい大会もありました…

主催者の皆様の、大会への情熱や思い入れは、充分伝わっていますので、誤解の無い様お願いしたいですが
国内大会全体で、開催基準の改善がやっぱり必要!! と思うのは、世界へ出て戦っている選手達ほとんどでしょう!!
※いいね ボタンを押してください(笑)

これで日本のNRTが良くなる…とオンラインエントリーシステムの改革が行われたのは、早5〜6年前の事。
システムは、Royal Dutch Tennis Association=オランダテニス協会 から、購入(リース?)したのを
今ではジュニアの大会まで広げてはいますが、問題はエントリーシステムでは無い…。

ハードの大会に2週出場し、オムニ(砂入り人工芝)の大会に出てみた途端、大腿部の肉離れで、戦線離脱のResult.
このケガ、国際大会で日本に来たヨーロッパの選手達と、全く同じ症状。
ハードコートの大会では何も起こらず、オムニの大会では決まって肉離れ。

フットワークの技術的問題と言われればそれまでですが、時は21世紀、世界はポリストリングの時代ですから…。
足元がズルっと滑りながらのインパクトでは、ポリの攻撃的なボールが活きない…。

ポリストリングの発するパワーの反作用を受け止める杭が足元に無ければ、小舟の上の大砲 と同じ。
インパクトミスで力無く浅く入ったボールが、足元が滑るせいでポイントになってしまう事も、オムニの試合の特徴。

少しだけ光明は、名古屋近辺でアンツーカ(クレイ)の大会が増えてきた事。
まあ、郷に入れば郷に従え、なのかもしれませんが、ケガをしては商売(プロ)になりません。


ヨーロッパでは、全仏オープンが開催されていますが
各都市、コロナの第二波パンデミックの兆候で、徐々に再ロックダウンを検討し始めていて、余談を許さない状況。
オランダのテニスクラブも、ケイタリング中止の様です。

サマータイムも10月末で終わり、11月には早い冬がやってくるヨーロッパ各国。
気温15度になると、ヨーロッパでは、暖房のきいたインドアへ入ります。

選手達も、大会がめっきり減り、冬のトレーニング期に入ります。
そのトレーニング期が非常に重要で、翌年のパフォーマンスに大きく影響する!! というのがヨーロッパのピリオダイゼーション。

2021年は、もう少し国際大会も充実してくるだろうと思います。
WHOから年末までにはワクチン供給が始まる!! と発表されていますので、なんとかひと安心!!

コロナ&コロナの2020年でしたが、残りの2〜3カ月が、2021年を決める大切な期間となりますね?


=照明や観客席も充実した施設。でも海外の選手達は INTERNATIONAL と言ってくれるか?=



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★2020年5-8月継続号

★8月15日土曜日:プロ選手・ユース選手の国際活動近況

コロナウイルス・パンデミックで大混乱のテニス国際ツアー。
WHO(世界保健機関)からも、世界中へ引き続き最大限の警戒を呼びかけています。

エントリーした大会が急遽キャンセルになり、渡航準備していたチケットを急にキャンセルせざるを得なかったり
現地政府の感染対策が急に変更になったりと、選手達の活動においても大きな影響が出ています。

また仮に出国できたとしても、再入国する際に、14日間の自主待機要請が継続されている事に加え
空港でのPCR検査で陽性と診断された場合には、病院や隔離施設に入る事になります。

ITFからは、RE-STARTの号令が発せられてはいますが、現実的にはなかなかすぐに戻れるかと言えば…。
ヨーロッパでも、大会が再開されても、選手の中には、今シーズン終了を決めている選手もいますので
各大会のエントリー数を見ると、超満員かと言えばそうでもないようです。

ITFからは、急な大会のキャンセルに備え
WITHDRAWAL期限までは、渡航手配は控える事を推奨するアナウンスがなされています。

コロナが変えてしまった国際ツアー。 こういう時には国内大会?? と発想できればいいのですが
日本の国内大会は砂入り人工芝が主流、その他についても NationalRankingTournament として
プロが争えるファクトシートにしてほしい!! と思っているのは、多分世界ランキングを持ったプロ達みんなでしょう!!

ヨーロッパとのギャップが随所にありすぎで、エントリーしようか?? ん〜〜?? と悩んでしまう今日この頃。
やっぱり世界のテニスの中心:ヨーロッパでの活動が染みついたせいで
逆に日本の異質な環境に順応するのがやっとの、この夏の近況報告…。


追記
こないだ、札幌に在住していた時の選手(今は大人)が今、札幌近郊でジュニア大会を多く手掛けているという話で
電話で彼にも勧めましたが、大会を作るディレクターも、選手と同じ様にヨーロッパヘ学びに行かれるといいと思います。
ディレクターを目指す若い方々、高利性というエコノミカルな考えを優先せず
本物の選手を育てる大会とは、どのようなものなのか?
永い歴史に培われたヨーロッパに学び、ぜひ日本国内もそういう環境にしてほしいと思います。


★THE PREPARATION FOR THE RE-START in NINCHOJI
江藤プロ & 上田プロ
久しぶりにプラクティスマッチで RE-START への準備!!
真夏に練習試合とはやっぱり今年は異質ですが、お互い地元にいる時ぐらいは関西弁にて…。



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★7月1日火曜日:オランダから更新情報

インドアでのテニスやレストランが再開可能に!!
オランダ政府の発表により、ようやくインドアでのテニスも行えるようになりました。
これは、大会を開催する際にも有益な決定とアナウンスされています。

また日本からの入国制限についても、オランダを始めシェンゲン協定国の一部が解除しはじめました。
しかしドイツ・オーストリアは、日本側が解除すれば…と条件付きで、まだ不可の方針の国もあります。
国際関係は、一方通行ではアンバランスという事でしょう。
みなさんのテニスの渡航も、そのバランスシートの原則にそって、可能か不可が決まります(要学習)。

外食レストランが少ないオランダでは、テニスクラブで食事というのも、ファミリーのひとつの楽しみ。
レストランが再開できるという事は、本格的にテニスクラブライフが再開したという事です。
各クラブ、結構ボリュームのある食事を提供してくれます。
テニスそこそこに立ち食いでは、人差し指を左右にワイパーされますよ。ナイフ&フォークの使い方ぐらいは…(要学習)。

オッと!! RE-START で忘れてはいけない…。ジュニアでもテニスウエア・テニスシューズでお願いします(要学習)。

ヨーロッパでは、8月中旬には秋風が吹き出しますので
第2波までの平穏と、日本からの渡航に対する国境の解放が、どれだけ続くか? ですが
ひとまずヨーロッパは、少し落ち着きを取り戻した感があります。

まあ、SUMMER HOLIDAY 期間中は、自粛も HOLIDAY的 ですから、日本の様な硬さはありません…。

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★6月15日火曜日:オランダから更新情報

コンペティション(大会)開催について。
オランダでは、各クラブの営業は、感染対策を講じながら再開していますが
クラブ外の大会については、政府の決定で8月末までの禁止されています。

行政府のある Den-Haag で、8月からの大会の再開に向けて、ロビー活動(陳情)が行われているとの事ですが
再開には、色々なハードルがあるとの事です。

今現在は、9月からのコンペティションのスケジュールのみ発表されています。

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★5月29日土曜日:オランダから更新情報

6月1日月曜日正午から、自治州の決定により、ケータリングが可能となりました!!
テラス・バーで、会員は飲食が可能となりました!! HAPPY??
簡単に喜んではいられない…。オランダ一国で4万人以上の累積感染者数。
フランスも6月には国内移動制限が緩和との情報ですが、それがいつまで続くかは尚不透明。
やっぱりワクチンが無いと、安心はできませんね?

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★5月23日土曜日:オランダから更新情報

★次の秋に備えよう!! 慎重に再開するヨーロッパのテニス


★オランダのテニスクラブにおける、段階的で緩やかな回復のためのプロトコル

JTPPの遠征ブランチのあるオランダでは、今回の新型コロナウイルスパンデミックからのテニス活動の復帰について
多くの取り決めを、行政+協会と各クラブが、それそれの状況に応じたプロトコルを作成し、感染対策を個別に行っています。

オランダで大切な事は、個別な考え方。
行政から大雑把な指示では、各クラブの個別の実情に添えないケースも多くありますね?
和式の場合、それを「みんなで一緒に」という言葉で半ば強制的に指示してしまいがちですが
オランダは一人ひとりに、その様な幼稚な扱いをする国ではありません。

各クラブの実情に沿った、個別のプロトコルを作成し、会員にメールで毎週のように発信しています。
当然その内容は、毎週少しづつ更新され、今週はどのようにテニスをすればいいのか? ちゃんと教えてくれます。

ヨーロッパでテニスクラブは、テニスをする場所であり+社交場であり+食事をする場所であり、生活に無くてはならない存在。
その分当然、コロナ感染に対する抑止意識も高く、簡単に ON or OFF を決めている訳ではありません。
ゆっくり確認しながら、一つひとつのステップをクリアしながら進めている印象を非常に感じます。


★再開は、ジュニアのレッスンからがオランダ流

オランダでは、子供達は、ウイルス感染が少ない+ウイルスキャリアになる事も少ない、という統計から
18歳以下のジュニアのレッスンを、4月末に再開を認めました。

今のところプロトコルには、レッスンは全てアウトドアで
12歳までは、1.5mの距離を保つ必要はなく、1面最大6名まで。
13歳〜18歳は、1.5mの距離を保ちながら、1面最大4名までと記載されています。

2週間後に一般のクラブ会員のプレーを、シングルスか、家族に限りダブルスを許可。
その次の週に、家族以外の会員とのダブルスを許可。
予約可能な時間は60分。 それ以上を希望する会員は、感染防止の責任者と相談が必要です。
各クラブには、その様な責任者を設定し、クラブ会員のテニス活動を程良く調整してくれます。

残念ながら、テラス・バー・レストランは営業できません。現段階では9月が再開予定だそうです。
インドアの使用は不可。雨の場合はテニスはできない…とプロトコルに記載されています。
クラブへは、テニスウエアに着替えてプレーの10分前に到着し、テニス終了後は速やかに帰宅してくださいとの事。

その他は、基本的な感染対策ですが、ロッカールーム・シャワールームは不可。
エントランスには、入口と出口をテープで分けて、クラブへ出入りする時に密集にならない様に工夫されています。
同居の家族に、37.5度以上の発熱や息切れがある場合は、念のため24時間は自宅で待機。
PCR検査で陽性者が同居の家族にいる場合には、2週間は待機してからクラブへ来てください…との事です。




★テニスライフは生活の一部

この様な状況でも会員は、「そこはご賢察」 がステイタス。

ヨーロッパでは、日本と比較にならない程、会員は長時間クラブにいます。
テニスを楽しみ、テラスでカプチーノかティーか? テニスが終わった会員はビールかワインの場合もあります。
オランダは、街にファミレスが無い国ですので、テニス後の夕食も、結構ボリュームのあるメニューがあります。
クラブ側も、スクールと共に飲食は大きな収入源です。
そういう場所がコロナ感染で、縮小や規制と言われると、みんな本当に悲しい気持ちになります。

生活の一部ですから、協力して一日も早い回復を期待しているのは当然ですね?


★秋以降の第2波を心配する声が多い

オランダは、医学の面でもドイツと共に、ヨーロッパの優等生。
新型コロナウイルスの抗体の分離に世界で初めて成功したり、日本とも引けを取らず、かなり優秀です。
またその様な合理性に基づき、個人主義の社会に、正確な情報を流してくれる。
一人ひとりが、自分の行動を決めるのに、正確な情報は不可欠ですね?

今みんなが心配しているのは、秋以降の第2波。
100年前の H1N1インフルエンザのパンデミック(通称:スペイン風邪)。
その時も、第1波より、第2波の流行の時、ウイルスが変異して甚大な被害が出ました。

そういう情報も国民にしっかり伝え、その念頭で回復の手順を、行政・民間企業・各個人が合理的に考えています。
九州ほどの小さな国土の国ですが、平地がほとんどで生産面積が広く、ライン川の河口が北海に大きく開けた地の利で
古くからフランスやドイツが羨む程、経済効率のいい国:オランダ。

コロナで鎖国状態の今の日本にも、出島だけは開いておくべきだと、老中からの具申。












★2020年4月号

★RETURN to TENNIS in EUROPE


★医療と環境問題と市民の自立について

ようやく、ヨーロッパ+米国で、ロックダウンが解除の方向で動き出しました。
自己責任で集団免疫の考え方もある国々ですから、春が来れば、黙ってはいられないでしょう!!
日本も、曖昧な対策や、30?10?と優柔不断ではなく、ヨーロッパの様に、YES or NO をハッキリしてほしいですね?

大阪&神戸は、観光が無いと元々あまり人が集まらない都市。夜間繁華街閉鎖で何とか感染経路不明は減少しました。
人が集まらない分、高齢化が大阪中心部では深刻ですから、その方が心配ですね?

東京・関東の様に、都県をまたいでの広範囲な往来が頻繁な MegaCity では
なかなかこのウイルスの拡散は、止めるのは厳しいのではないでしょうか?
ニューヨーク・ロンドン・パリに習って、感染経路不明を減少させるのに、東京は追加の厳しい対策が必要かも知れませんね?

注目は、各国の抗体検査の結果。
ニューヨーク州は、すでに人口の14%が抗体をもっていました。ニューヨーク市に至っては、20%を超えるとの事です。
これはドイツでの抗体検査とほぼ一致しており、おそらくパンデミックを確認している各国ではすでに
人口の約10%は抗体を持っていると予測されます。

日本の人口は約1億2000万人。 すでに1200万人は、抗体保持者という事を念頭に考えましょう。
毎日のニュースで、どこから何人と報じている間に、どんどんウイルスは拡散しています。
もうみなさんも、すでに抗体を持っているかもしれませんね?

このコロナウイルス問題の最終的な解決は、どの道をたどっても、集団免疫というゴールへ向かいます…。
ですから、この様な万が一に対応できるように
やはり医療機関の充実・社会保障の充実が、市民の社会生活を支え、その事が経済も支えるのです。

今の世界の状況で、医療崩壊をさせないという目的で、どれぐらいの経済的損失が発生したでしょう。
何十年もかけて積み上げてきた経済が、この数カ月で一気に崩壊しました。
そしてその崩壊は、あとどれぐらい、あと何年続くでしょう。

このコロナウイルス問題は、私達人類が
生産性を向上させる事が、経済発展の最優先!! としてきた社会のプライオリティーに
変革を突きつけるターニングポイントとなるでしょう。

生産性の向上・経済の発展だけでは、人類は発展し続けられないのです。

人間は自然の中では、過去にパスカルが述べた様に、ウイルスに感染すると、命も脅かされる程の弱い存在です。
その弱い存在の人間が、未来に存続するために、何を優先させるべきか?

経済の指標を表す数字ではないのです。 人間は生き物ですから…。

その弱い生き物が、強大な自然を相手に存続するために、最も必要な事。
その観点で、コロナウイルスパンデミックの医療崩壊問題は、ひとつの環境問題だと私は思います。

ヨーロッパ各国でも、社会の考え方は様々ですが
医療と環境と市民の自立を、一致させた考え方の国々は、この世界の状況の中、オアシスかも知れません。

頭が柔らかい若い世代のみなさんには、ぜひこの世界の状況から学んで頂きたいと思います。
コロナウイルスも、みなさんの柔軟性に期待して、わるさをしないのかもしれません…。


★国連が発表する、世界で最も幸せな国:3年連続1位 フィンランド
ここでは、密室・密集・密接に、成りようがない…










★2020年3月号

行動規制中のヨーロッパのテニス

★6月に、ITFJr G2 カストリクム が開催される予定の BakkumTennisClub / Netherlands

オランダのテニスクラブは、急遽3月16日〜4月6日まで休業要請。
ベルギーも、4月3日まで休業要請。

テニスはメジャースポーツなだけに、各国の国内大会も、一般・ジュニアを問わず中止…。
それだけ人が集まる場所として、社会から認識されている証拠です。
いつもはジュニアで喧騒なクラブも、こういう時は御賢察。これもヨーロッパの文化ですね?

新型コロナウイルスの感染拡大防止処置により、ヨーロッパのテニスも多く影響を受けています。
ATP、WTA、ITF、TennisEurope の全ての大会に加え、オランダ国内の一般+ジュニア大会も中止です。
各国の選手達に、どうしてる? とメールで情報を収集すると、どこもない…、と悲しい返事。
ヨーロッパでは、テニスクラブとジムを休業されてしまうと、テニス環境は皆無となってしまいます。


★6月に、Tennis Europe Jr アムステルダムが開催される予定の AmstelparkTennisClub / Netherlands

しかし、個人主義のヨーロッパでは、ウイルスに感染するのも個人の責任。
日本の様に、みんなで一緒にマスクをしたり…という風景は、街では見られません。

政府もあまりの市民の個人主義にやむを得ず 非常事態+戦時中体制…とテレビで言っていますが
そう言われても、あなたと私は違って当然!!

その様な、ある意味のんびりの行動規制環境は、いつまで続くのか?
こういう時もオランダでは、普段と変わらず自転車でスイスイ&運河で釣りやボートでのんびり…。
時間の進みがゆっくりなオランダでは、行動規制と言っても、さほど普段と変わらない街の雰囲気。

一応、公共交通機関の乗り場には、1.5mの間隔をあけて、とポスターが貼られていますが
そもそもパーソナルスペースがかなり広いオランダでは、わざわざ言ってもらわなくても…。

焦って食料品を買い込んだり…、何かで行列を作ったり…、という事もなく
有るがままをそのまま受け入れ、その中でゆっくり自分自身の考えを決める。そのために必要な時間こそ自分のための時間。

社会制度も有給休暇は、法規定は年間最低20日、普通の会社で4〜5週間が一般的です。
また病気やケガで休まざるを得なくなった場合でも、1年間は年収の70%は保証されています。
当然残業という概念は皆無。何があっても時間で終わり。逆に残業しても良い評価は会社からもらえません。
そういう社会ですから、自宅待機と言われても、さほど焦ることなくやり過ごせますし、逆に外出したくなるぐらいでしょう。

オランダには、ライン川の河口に位置するロッテルダムに、ヨーロッパ最大の港湾:ユーロポートがあり
ヨーロッパに石油などが入る玄関口で、海から40kmも内陸に続く港には、大手石油会社が林立。
世界の海を征した18世紀、巨万の富を有したオランダの繁栄が
今もなお健在なのが、ロッテルダムに行けば分かります。

山椒は小粒でもピリリと辛い!! との位置付けが、オランダののんびりさの下支えでもあります。

6月にジュニアをつれてくる予定ですので、各大会の施設関係者と話をしても、焦ることなく
今まだ冬の気温ですので、少し暖炉にあたる期間が延びた…ぐらいの感じです。

毎日ニュースで、どこから何人感染者が…と知りたくない権利を主張したくなる日本とはまるで違う
のんびり型行動規制下のオランダ・アムステルダム。

そのうちいつもの夏が来るだろうなあ〜、と思える運河の流れが刻む時間。


★追記

3月21日午前0時より、ヨーロッパからの帰国者も2週間の自宅待機が要請される
との事でしたので、今回は、急遽帰国。

アムステルダム・スキポール空港、制限区域内のマクドナルドぐらいは開いているだろうと思いきや
スタバもマクドも、ワッフル屋さんも、ほぼ全店 Closed…。

当然オランダ政府が、羨ましい程の手厚い休業補償をしながら、最大レベルで、ウイルスの封じ込め策。
フランスは全土で外出規制。ドイツもメルケル首相が「第2次大戦以降最も厳しい試練!!」と注意喚起。

19日午前、関西空港に着いた瞬間、ATP・WTA・ITFの国際大会が6月1週目まで Posted とのメールを受信。
12日午後、アムステルダムに着いた時点で、4月13日の週まで Posted のメールを受け、たった1週間で再延長。
ITFも、木曜日は選手の多くが移動する日ですので、色々なアナウンス、せめて火曜日か水曜日にしてほしいと…。

まあでも、ヨーロッパの今の現状からすると、再延長の処置は残念ながらうなずけます。
外出禁止令が各国で発出され、ヨーロッパの選手達はラケットとボールを取り上げられた状態に…。
全仏も今年は9月に延期ですから、秋のクレイコートシーズンとなるのかも知れません。








★2020年2月号


2020 Australian Open Women's Singles 3R

昨年のチャンピオン 大阪なおみ選手が、米国の15歳・C.ガウフ選手に敗退。
日本中ショックだったかもしれませんが、それが世界のテニスの進化のスピード。

昨年のチャンピオンだろうが、何回グランドスラムタイトルを取っていようが…
明日には、次に上がってくる選手に破れる事も、特に不思議ではありません。

C.ガウフ選手に感じる CLEVER という文字。
無理せずボールをセンターに深く集め、大阪選手から得れるポイントを、地道に積み重ねて行きましたね?

もし AI が示すテニスを、人間の感情を抜きにプレーできたら、そのうち世界の誰もが勝てない選手になれるでしょう。
まあテニスは人間がするものですから、感情の揺らぎが、試合の勝敗を決定づける大部分である事は、周知の事実ですが
これからは、世界有数の運動能力+AI に近づける脳のコーディネーション というスタンダードを予感させる
2020年初旬、全豪の一試合でした。


人間の感情の揺らぎ vs AI の計算能力

時どき、20世紀感覚のアドバイザーは、感情があるから勝てる!! 感情を味方につけて勝つ!! と言いますが
21世紀の AI は、そのレベルを遥かに超えています。

今や AI は、人間の感情を理解し、喜ばす事も悲しませる事も、怒らせる事も楽しませる事も
しかもそれを、人それぞれの個性に合わせて、処方してくれます。

言いかえれば、「大阪選手に勝つ方法を考えて」と AI に頼めば
大阪選手のメンタル的な弱点をついたプレーの仕方を計算してくれる日も、そう遠くはありません。

また、コンピューター自身も、従来の 1か? 0か? という計算方法ではなく
1かもしれない、0かもしれない、という電子の量子特性を使って考える能力も持ち始めています=量子コンピューター

近未来、人の能力を遥かに超えた AI が世界をコントロールする時代が、必ずやってきます。
その時に、AI と共に生きれるか? スポーツの世界も、その激流から逃れることはできません。







★2020年1月特別号



質量ってなに?

ヨーロッパからのメッセージ 2019 Year End Message 読んでもらえましたか?

最初に私がみんなに出した、ガリレオの慣性の法則の問題、答えが分かった人?
その答えが分かった人は、質量とはなにか?について、50%理解できている人達です!! おめでとう〜!!

ボーリング玉とテニスボールでは、当然 ボーリング玉の方が重たいですね?
実際、バネ計りにのせた場合、ボーリング玉は計りのバネを強く押します。その強さが計りの針が指す数値になります。
これは、ニュートンの万有引力的に言うと、地球とボーリング玉が引き合う力=重力(引力)と言える力です。

重力は、地球とボーリング玉との間に働く力の方が大きくなります。
そう考えると、ボーリング玉の方が、地面に早く落ちると考えてしまいます。そこからがもうちょっと思考が必要なところ…。

結果を先に教えると、空気の抵抗が無いと仮定すると、双方は同時に地面に着地します。
では、なぜその様な現象が起こるのでしょうか?

ボーリング玉とテニスボールを、別の視点で見てみましょう。
赤ん坊に、二つを預け、コロコロ転がすように言うと、どちらが簡単に転がしますか?
テニスボールは簡単に転がしますが、ボーリング玉は簡単には動きませんね?

ボーリング玉は重たいから床との摩擦で動かしにくいのでは? と考えがちですが
天井からロープでぶら下げて、床との摩擦を無くした場合、どちらが動かしやすいでしょうか?
これでも、テニスボールの方が簡単に動きますね?

ここが肝心!!
ボーリング玉は、質量が大きいので動かしにくいのです。
テニスボールは、質量が小さいので動かしやすいのです。

これは相手が、赤ん坊でも地球でも同じです!!
ボーリング玉はテニスボールに比べ、地球と引き合う力=重力は大きいですが、その分、質量的には動きにくいのです。
テニスボールはボーリング玉に比べ、地球と引き合う力=重力は小さいですが、その分、質量的には動きやすいのです。

質量=動きにくさ と、重力=引っ張る力 は、反比例になります。
ですので、ボーリング玉とテニスボールは、同時に地面に着地するのです!!

この動きにくさは、宇宙空間の無重力でも同じです。
質量が大きい太陽は動かず、質量が小さい惑星は、太陽の周りを周ります。
太陽は質量が大きい=動きにくいので、惑星(水・金・地・火・木・土・天・海)全部で引っ張っても
太陽系の中心にいつも留まっていますね?

次の項目を読む前に、質量=動きにくさ という考え方をしっかり覚えておいてくださいね?





物質にはなぜ 質量=動きにくさ が存在するのか?

物質になぜ質量があるのか? と思った事はありませんか?

ヨーロッパからのメッセージ2019でお話しした、A.アインシュタインの相対性理論で
光(電磁波)だけが光の速度で移動でき、その他の物質は、4次元時空内では光の速度を超える事はできない!!
という原理が、相対性理論の始めの第一歩でしたね?

なぜ?光(電磁波)だけ光の速度で移動でき、その他の物質は、光の速度で移動できないのでしょうか?

A.アインシュタインは、物質は速度を上げれば上げる程、その質量も増大し
光の速度に近づくにつれ、その質量は無限大に近づく事を、相対性理論により導き出しました。

質量が無限大に近づくという事は、その物質を動かす力も無限大になるという事ですね?
重たいボーリング玉を動かすには、大きな力が必要なのと同じです。
しかし当然、無限大の力は存在しませんので、物質は光の速度を超えられない!! という結論に至ります。

ではなぜ、光(電磁波)は光の速度で動けるのか?
それは、光(電磁波)の量子(素粒子):フォトン には、質量が無いからです。
量子の種類の中には、質量が無いものと、質量があるものと が存在するのです。

超ひも理論的に表現すれば、ミクロのひもの振動パターンによって、質量が発生しないケースと発生するケースがあり
質量が発生しないミクロのひもの振動パターンの量子は、光速で自由に移動でき
質量が発生するミクロのひもの振動パターンの量子は、質量という制限により、光速以上の速度で移動できない
という事です。

量子によって、なぜ質量が発生したり、発生しなかったり、という差が生まれるのでしょうか?


★加速すると質量が増大する事象の解釈
A.アインシュタインの一般相対性理論より、加速系と高重力系での物理現象は、等価=同じ物理現象である
故に、更に加速しているエレベーターは高重力系=高質量系と同じである。
注意:光が高重力で曲がるのは、質量が増大しているのではなく、時空のゆがみに沿って移動しているから




物質に干渉するヒッグス場

大阪のユニバーサルスタジオを思い出してください。
私は、結構せっかちな方なので、エクスプレス・パスで、スイスイ回りたいタイプです。
通常のスタジオ・パスでは、アトラクション毎に永い待ち時間があり、パーク内を動き回りたくても、なかなか動けませんね?

量子の世界にも、ユニバーサルスタジオのチケットの様に
干渉を受けずに、スイスイ、光の速度で動けるタイプと
干渉を受け、自由に動けないタイプがあります。

その量子の動きにくさ=質量 を生みだし、量子に干渉している物質が、ヒッグス粒子(ミクロのひも)です。
ヒッグス粒子の力が働く場を、ヒッグス場といい、その干渉する力をヒッグス力といいます。

この考え方は、P.ヒッグス(イギリス・1929‐)が、1964年に発表した理論です。
理論だけでは、物理学とは言えません。ちゃんと理論的に予言した事象が自然界に発生しなくてはなりません。

量子物理学者たちは、P.ヒッグスの理論の発表後
永年、量子物理学の3つの力=標準理論 が予言した最後の量子(素粒子)・ヒッグス粒子を、様々な観測方法で探し続けていました。
ついに2012年、ヒッグス粒子の存在が量子加速器の実験により発見され、2013年に、P.ヒッグス氏にノーベル物理学賞が与えられました。

ヒッグス粒子は、宇宙空間のあらゆる場所に存在し、ほとんどの量子に干渉し、量子の動きにくさ=質量 を作り出します。
しかし、光子=フォトン には、ヒッグス粒子は干渉しないため、光子=フォトン は、質量が無く、光の速度で自由に動き回れます。

質量とはその様に、ヒッグス粒子の干渉により発生している、物質にとって後付けの力である事を覚えておきましょう!!
私達が、ボーリング玉とテニスボールを比べ、質量により、物質の動きにくさ を観測しているという事は
物質がヒッグス粒子に干渉される力 を観測しているという事になります。.

量子達も、ユニバのアトラクションの様に、いちいち並びながら、時空というパークの中を動いているのです。


★ヒッグス粒子の干渉で動きにくさ=質量が発生する




宇宙の物質の総量

日本では、織田信長〜豊臣秀吉〜徳川家康が、天下統一と言ってアジアのはずれの島国の覇権争いをしていた頃
イタリアのG.ガリレイは、自作の望遠鏡で、月のクレーターや金星の満ち欠け、木星やその衛星等を観測し
天体の運動や古典物理学の基礎的定理を確立していました。

時は21世紀、G.ガリレイから約400年経った現代では
宇宙空間に人工衛星として地球を周る天文台=ハッブル宇宙望遠鏡や
可視光ではなく、電波(可視光より波長の長い電磁波)で観測する電波望遠鏡などが地球のあちらこちらに設置され
天の川銀河系だけではなく、130億光年離れた銀河まで、宇宙の隅々まで観測できるようになりました。

宇宙の始まりは、138億年前のビッグバンからとされていますから
130億光年離れた銀河の光を観測しているという事は、ビッグバンから8億年しか経っていない時点の様子を
今観測している事になります。

それらの銀河までの距離と方向を正確に測定し、宇宙の中での位置を立体的に並べ宇宙地図を作っていくと
驚くべき事が発見されました。

様々な銀河系は、宇宙に均一に散らばっているのではなく、銀河団として集合していたり
その銀河団が、泡のように分布し、泡の外縁部には銀河団が多く存在し、その他には銀河団がほとんどない空間があり
その様な大規模構造が、宇宙全体に広がっている事が分かりました。

そして、銀河団の泡のような大規模構造や、また個別の銀河系においても恒星が渦を巻く構造や回転スピードなどを
シュミレーションを使って必要な質量を計算すると、宇宙に存在する物質の量は
実際に可視光や電波で観測できる物質の量だけでは到底足りず
宇宙全体のエネルギー量の約30%は、今知られていない未知の物質が必要!! という不可解な計算結果が得られました。

その未知の物質を、宇宙物理学者達は、ダークマターと呼んでいます。

可視光はもとより、電波を発する事もない…他の物質ともほとんど影響しあわない物質が宇宙には存在し
それを私達は、観測もできず知らずに、今まで宇宙を眺めていた事になります。

ダークマターとは、どのような物質なのか?
今知られている量子(素粒子)でできている物質なのか? それとも未知の物質なのか?
または、大小様々なブラックホールなのか?

現在の宇宙物理学の大きな謎のひとつです…。





宇宙の加速膨張と未来

A.アインシュタインは、元々宇宙は安定していて、動的な存在とは考えていませんでした。
しかし多くの天文学者達の観測により、遠い銀河系ほど、より速いスピードで太陽から遠ざかっている事が発見され
@宇宙は加速膨張している
A時間を逆算すると宇宙は無の一点から始まった(ビッグバン理論)
という動的な宇宙の姿が知られるようになりました。

そもそも遠い銀河系が、なぜ遠ざかっている事が分かったのでしょうか?
E.ハッブル(米国・1889‐1953)は、多くの銀河系の出す光のスペクトルを分析し、遠い銀河系ほど赤色に変化している事を発見しました。
赤色に変化する=光の波長が伸びている という現象は、救急車が通る時の現象と同じ、ドップラー効果と呼ばれるものです。

光源や音源が移動している時、進行方向側は波長が短くなり、進行方向とは逆側は波長が長くなります。
光で波長が伸びるという事は、実際の見え方では赤色に変化します。

その様にして、遠い銀河系の後退スピードを、永年観測し続けると
そのスピードが年々速くなっている=宇宙が加速膨張している 事が、現在の天文学で知られるようになりました。

宇宙には、物質により重力で、互いに引き合う力が存在します。
もし重力以外に他の力が宇宙に無ければ、宇宙は収縮し、やがてブラックホールの特異点の様に、一点に押しつぶされてしまいます。
しかし観測によると、収縮するどころか、膨張しそれが加速しているのです。
重力を遥かに超える、宇宙全体を加速膨張させるエネルギーが、宇宙には存在する事を、天文学の観測は示唆しています。

その宇宙全体を加速膨張させているエネルギーの事を、ダークエネルギーと呼ばれています。

最新の研究では、宇宙全体のエネルギー量の割合は
ダークエネルギー:68.3%、ダークマター:26.8%、原子でできた通常の物質:4.9% と推測されています。

私達が、光や電波を使って宇宙全体を観測し、知っている物質=エネルギー量は、宇宙全体の約5%にすぎません。
その他、95%は、今まだ解明されていない謎の物質やエネルギーです。

そしてどんどん加速していく宇宙。
加速スピードが光速を超えれば、物質は、現在の形を留める事ができなくなり、時空全体がバラバラになってしまいます。

宇宙にその様な未来が来るのか? それとも加速膨張はやがて止まるのか?
止まるとしたら、その先は収縮して、ビッグバンの始まりの時点の様な一点にまで押しつぶされるのか?

晴れた夜に見あげる星空、みんなの目は宇宙を観測しています。
その宇宙の過去と未来について、私達人類は、まだまだ知らない事がたくさんあります…。





反物質はどこへ消えた?

みんなは、真空って知っていますか?
よく学校で、風船を入れたビンのような実験容器の空気を抜いて、その中の風船がどうなるか? 実験しますね?

学校では、完全にビンの中の物質すべてを抜く事はできませんが
仮に、何らかの方法で、一定な空間にある全ての物質を抜いた真空を作れたと仮定すると
その時、量子はどのような振舞いをするでしょうか?

量子力学の不確定性原理は
仮に容器で遮られたとしても、真空の容器内に量子の存在確率はあり
量子が、真空から発生し消滅しても、問題はありません。

すべての量子の存在は、空間のどの場所にいても観測するまでは存在確率があり、観測した時点に存在が確定されます。

真空の場合でも、真空中のエネルギーの揺らぎによって、エネルギーと等価な量子が発生します。
ただし、エネルギー量:ゼロから、プラスの量子が発生した場合、マイナスの量子も、同時に発生しなくてはなりません。
また、プラスの量子が消滅したら、同時にマイナスの量子も消滅しなくてはなりません。

始まりがゼロなら、プラス1 と マイナス1 は同時に発生し、同時に消滅しなくてはなりません。
そのマイナスの物質やエネルギーを、反物質・反エネルギー と言います。
物質と反物質、エネルギーと反エネルギーの対称性が崩れたら、宇宙全体もエネルギーバランスを崩し、消滅してしまいます。

実際、量子加速器の実験で、新しい量子を発生させる場合には
量子と反量子が、対になって発生し、対になって消滅する現象は、極当たり前のようにおこります。

ではそれを自然界に置き換えてみるとどうでしょうか?
みんなの周りには、原子核にプラスの陽子+周囲を回るマイナスの電子 という構造の原子しか見当たりませんね?

宇宙のエネルギーの対称性にとって必須な、反物質・反エネルギーは、どこへ消えたのでしょうか?

宇宙物理学者達が考える仮説は
宇宙がビッグバンで始まり、今ある物質が生成された時、同時に反物質も生成されたが
その後、物質と反物質の対消滅が宇宙全体でおこり、最初に生成された時、物質がわずかに多かったため、現在物質だけが残った。
という考え方…。

なにかピンときませんね?
そう仮説で言われると、対発生の対称性はどうなったのか? と反論したくなります。

もしかしたら、私達の宇宙以外に、反ビッグバンを起こした反物質だけでできた反宇宙が、存在するのかもしれません…。
その方が 宇宙のエレガント を感じれるかもしれませんね?
数学が得意で、物理や宇宙に興味がある人は、ぜひ将来研究してみてください。

私も1983年か84年頃、高校で
円周や円の面積計算で使われるパイや、三角関数で良く出てくるルートが、無理数であり
答えでいつも 無理数メートル とか 無理数キログラム とかを、みんなが疑いもなく書いている事について
机上では可能でも、自然界であっていい事なのか?
自然界では無理数的長さや重さは、存在できないのではないか? という問いを
数学の先生と、昼休みに昼食抜きで議論した事がありました。

今、大阪のスーパーサイエンス校の指定を受けていて、100年以上歴史のある学校でしたので
数学の先生も、半端じゃなく結構偉かったですが、その時はまだ、超ひも理論は確立されていませんでした。
自然界には最小単位(有理数)がある事を、数学の先生でも知らなかったか? まだ早すぎたのか? のかもしれません。
最近、プランク定数という自然界の最小単位(有理数)が、キログラムやメートルの国際的な基準とされた時
当時、先生が 「私には分かりません…ぜひ研究してください」 と言われた事を思い出しました。

まあ、学校を抜け出して、隣の大阪城でサボっているようでは、今こんなもんでしょう(笑)
同級生には、先生より賢こすぎるやつらも多く、国際的に有名になった人も何人かいます(いいわけ)

意外に、脳が柔らかい世代の方が、画期的な発見をするものです。

エ? テニスがある…?
N.ボーアはデンマークで、卓球をしながら量子力学を研究しノーベル物理学賞を受賞しました。
レオナルド・ダ・ビンチにおいてもそうですが、歴史上、天才の脳 はそういう、卓越した多面性をもっています。
脳をフル活用できるから、だれも知らない事を発見できるのです。

私もジュニアにテニスを教えて30年以上経ちますが、天才に出会ったのは…過去1人か2人いたか???
脳をフル活用しているか? を外見的に見分ける方法は…、オッと、企業秘密にしておきましょう。


★ビッグバン後に対発生しているはずの反物質




並行宇宙=パラレルワールドは実在する?

2019 Year End Message でお話した、シュデリンガーの猫のパラドックス。

量子の存在は、観測するまでは確定されず、観測した時点で確定される…という不確定性原理が
観測前の並行事象を示唆する事は、もうすでに理解してくれていると思います。

また量子状態を関連づけた2つの量子を、一方を手元に、もう一方を地球の裏側に置いたとすると
手元の量子状態を観測したその瞬間、その情報が光速で伝わる前に、もう一方の量子状態も確定されるといった事象も
量子において、因果関係の情報は光速の制限を受けず、2つの事象が並行している事を示唆しています。

この不確定性原理という量子の特性は、A.アインシュタインが絶対受け入れたくなかった事ではありますが
今では、自然界で発生する多くの事象がその量子効果の正しさを示し
宇宙の法則を理解するために必要不可欠な定理である事を、ほとんどの物理学者達が認めています。
それがないと、自然現象の説明がつかない…と言っても過言ではありません。

では改めて、不確定性原理が示唆する 並行宇宙=パラレルワールド は、実在するのでしょうか?

実は、シュデリンガーの猫のパラドックス について、今でも合理的な解決はなされていません。
簡単に言えば、観測する前の猫の生死について、今の物理学者達でも分からない…という事です。

@:ひとつの仮説は
実際に並行宇宙が存在して、猫が生きている宇宙と、猫が死んでいる宇宙が、瞬間的にできる別の宇宙に存在し
箱のふたを開けた瞬間に、ひとつだけ残る…という考え方。
でもその場合、観測者も並行宇宙に、同じ人が2人いなくてはなりませんね?

A:もうひとつの仮説は
観測者は、箱のふたを開けた瞬間に、観測者自身が無意識に時空をテレポートして
どちらかの宇宙を選択している…という考え方。
「自分は選択してない」 と反論されそうですが、同じ人が2人いると
観測している最中に1人だけ、別の用事ができてしまった場合に、説明が難しくなってしまいますね?(笑)

そう考えると、この宇宙は、私達が知っている 縦+横+高さ+時間=4次元宇宙 の姿を遥かに超越し
超ひも理論が予言する、10次元以上の広がりがないと、逆に説明がつかないかもしれません。

B:反物質がなくなっている事を考えると、宇宙もビッグバンの時に、宇宙そのものが対発生しているかもしれません。

@〜Bの明確な回答は、おそらく21世紀でも後半か22世紀になるかもしれませんが
将来、今知っている宇宙の姿から、相当イメージの変更がある事は間違いないでしょう。
恒星間ワープやタイムマシーンも、その時には、映画の中だけではなく、実際の物理現象として考えられる日が来るでしょう。

ぜひ若い人達に、既成概念にとらわれず、研究してほしいと思います。
みんなの柔軟な脳の方が、今研究している物理学者達より、画期的な発想を示してくれると思います。

冬休み、夜の星空は1等星が多く、見ていてあきませんね?
宇宙の広がりを実感できる星の見方を紹介します。

星がそこに見えているという事は、その星を見続けながらその方向に進んでいくと、必ずその星にたどり着けるという事です。
例えば、大阪にいるみんなが、東京ディズニーランドに歩いて行く場合、どっちに歩けばいいか? 正確には分かりませんね?
見えているという事は、その方向に進めば、必ずその目的地に到着できる という事です。
星を、空の模様 として見るのではなく、その方向と宇宙の奥行きを実感しながら、星を見てみてください。

超新星爆発直前で、だいぶ暗くなってきたベテルギウスもいいですし
古代エジプトで、元旦の0時に南中することから1年の始まりの基準になった、全天一明るいシリウスも明るく輝いています。
宇宙を眺めながら、この宇宙がどうなっているのか? 柔軟な脳で考えてみてください。


★シュレディンガーの猫 思考実験:復習
・箱の中に、放射能を発生させる装置と猫を入れる。
・放射能は、原子崩壊によるもので、1時間に50%の確率で放射能を発生させる。
・箱のふたを閉じると、猫の鳴き声や動く音等は、外部から観察する事ができない と仮定すると
・箱の中の猫は、放射能を発生させる量子(素粒子)の
発生しない確率分しか、生きていない事になる。




2030年から2020年をふり返る視点をもつ事

2019 Year End から 2020 New Year にかけて、みんなの脳を柔らかくするプログラムを実施しました。

どうでしょう? テニス+テニスで固まってしまった、みんなの脳は少し違った思考神経を使い
普段使っていない脳神経細胞に新しい血液が、酸素を充分送ってくれたはずです…。

年末の疲れ切ったみなさんの脳の状態では、今からお話しする事がインストールできない状態だと思いましたので…。
時間をおいて、脳をリフレッシュしてからお話しする事にしていました。


★★★

さあ、2020年が明けました。 みなさんは、どのような年にしますか?
道しるべとして、ある偉人のエピソードを紹介します。

一つの大きな事を成し遂げ、悟りの境地に達する方法を知るために
自分の裕福な育ちも捨てトライし、世界的&歴史的に有名になった人物のエピソードです。。

その人物の名前は、ゴーダマ・シッダッタ(インド・紀元前5世紀前後)
王族の育ちであった彼は、その生活に満足せず、人生の無常や苦を知り、人生の真実を追求しようと29歳で家を出ます。

世の中の苦しみや悲しみを知り、人々の世の憂いを知り
多くの偉人と呼ばれる人達に会いその生涯を知り、自分も悟りの境地に達するために苦行を重ねます。
世を歩き、断食をし、人生の真実を追究する彼。
体力は衰え、身は骨と皮までになり、それでも 悟り は彼には訪れません。
また、なぜ 悟り が彼には訪れないのか? 気づく事もできず苦しむ彼。

まるで、2020へ向けた雰囲気作りのため、走り続けさせられている日本のジュニア達の様ですね?

ある日、川のほとりで消耗しきった身体を沐浴していた時
村の少女から、一杯のミルクをもらい、飲み干します。
そして川に浮かぶ船で、楽器の練習をする弟子に師が、張り詰めた弦では良い音がしない…と叱るのを見た時
自分が求めていた 悟り は、張り詰めた弦では得られない事、一杯のミルクが 悟り へ導いてくれる事を
生まれて初めて知ります。

その日から彼は7日間、ピッパラの大木の基で瞑想し、悟り を楽しみ、その境地を深く深く知ります。
その彼の名は、後に 釈迦(シャカ) と呼ばれるようになります。

★★★


この逸話から、日本の今のジュニア達は学ぶべきところが、多くあるのとは思いませんか?
みなさんが、テニスを目指す時、張り詰めた弦では、決して良い音や良い演奏はできないものです。
一杯のミルクが、みなさんのテニスの道を、開いてくれるものなのです。

2020年という年は、日本がオリンピックという事だけではなく
世界的に見ても、地球規模で環境など新しい問題や、AI技術の新しい産業革命の、ターニングポイントの年になるでしょう。
世界中で多くのインテリジェンス達は、2020年から以降急速にあらゆる面で、人類の格差が広がるだろう とも予測しています。

その様な世界の急激な流れの中で、みなさんは、どのような道を進みますか?
私は今の日本のジュニア達は、2020という命題のために、あまりに狭い視野しか与えられていないと思います。

テニスももちろん大事。 もう一方でもっともっと広い世界を見て
その中で自分の道を見つけていく事も、子供たちの人生にとって大切な事ではないでしょうか?

ヨーロッパを、サマーシーズンの活動圏としている者の、蚊帳の外からの注文の様に感じられるかもしれませんが
2030年から見た2020年という視点をもちながら、ぜひ日本のみなさんに頑張ってもらいたいと思います。


アッ!! それと、我がJTPPのオリジナルトレーニングメソッド : 複合テニストレーニング を2020年中に
ヨーロッパでの活動により得た事をふまえ、UPDATE する事にしました。
従来のメソッドに加え、更にタクティカル面も含めた合理性の追求とTOPへの道 をテーマとします。
一部企業秘密の部分もあるかもしれませんが、時折見ておいてください!!

Many Thanks for Everybody!!







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