★ワクチンの普及まで!! ソーシャル・ディスタンシング






★海外遠征をする選手達のワクチン普及について

自分がウイルスのキャリアとなって、知らず知らずに、家族や周囲の方々に
ウイルスを広めてしまった事例が、後を絶ちません。

ソーシャルディスタンシングを保つ事が、ウイルスの流行を抑える効果があるのと同じ様に
ワクチンで、自分の体内に、免疫を持つ事は
自分のためだけでなく、周囲の方々への配慮として、非常に重要ですね?

特に、世界をまわるプロ選手やジュニア選手にとっても、渡航中に感染するリスクを無くす効果はもちろん
大会会場を移動する際に、知らず知らずにウイルスを広めてしまう事のないように
また、国内にウイルスを持ちかえる事のないように
海外遠征とワクチン接種は、必須といえるものでしょう。

もちろん、予防接種には、副作用の可能性はゼロではありませんから
ワクチン接種するかどうかは、本人や保護者の方が、最終的に決める事。

ワクチン接種とウイルスの拡散防止を、どう進めていくのか?
周囲の方々とよくご相談頂き、特に同居されているご家族単位の意志決定が求められていますね?





★日本テニス界のワクチン普及について

海外遠征を行う選手・コーチだけでなく
一般のテニススクールでも、大勢の受講生を前に、話や指導をするコーチ達にとって
ワクチン接種で免疫を持っておく事は、非常に重要ですね?

今年の春先、2〜3月頃
ドバイのエミレーツ航空では、機内に同乗する全スタッフ、ワクチン接種済みである事をアピールしていましたが
日本のテニススクールでも、1クラス・10名を超える受講生の定員で行っているスクールもありますので
コーチやフロントスタッフが、ワクチン接種済みだという事も、SAFETY SCHOOL and CLUB として
アピールできるポイントではないでしょうか?

職域接種を始めている企業も、徐々に増えてきていますので
各テニススクールやクラブにおいても、スタッフへのワクチン普及を推奨されるのもいいかもしれませんね?

USAではより一層、ワクチン接種を推奨するために
ベースボールや大規模イベントを観戦にくる観客へ、観戦する前に、ワクチンをついでに接種するサービスをしたり
行政では、州で毎週1名に、宝くじのような懸賞金をだして、普及しているケースもあります。

日本でも、7月には各行政から、一般の方々に、ワクチン接種券が配送される様ですので
様々なサービスが登場して、楽しいかも知れませんね?





★新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの基礎知識

みなさんに行政から無料接種券が配布され、何を接種されるのか? ある程度、理解しておく必要がありますね?
そもそもワクチンって何か、ちゃんと説明してくれるか? 担当コーチに聞いてみましょう(笑)。

現在、日本国内で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するワクチンとして薬事承認され
無料接種で提供されているのは、ファイザー社製・モデルナ社製の、メッセンジャーRNA方式のワクチンです。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のメッセンジャーRNAを脂質でコーティングして人体に注射します。
体内で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパクを発生させ、それに対し
人体の免疫機能により、中和抗体を作らせる仕組みです。

スパイクタンパクとは、ウイルスの表面にある飛び出たたんぱく質の突起の事で
その突起の形を認識して、免疫細胞が中和抗体を作る様、体内の他の細胞に指令を出します。

ワクチンの投与により発生するのは、ウイルス本体ではなく、スパイクタンパクの部分だけですので
それで発病する事はありません。

メッセンジャーRNAを使ったワクチンは、最新の医療技術と言えるでしょう。
いずれも、95〜94%の高い、感染抑止効果が報告されています。

ファイザー社製は、希釈が必要な分、取り扱いが不便だという医師側からの指摘もあり
大規模接種会場では、モデルナ社製が使われる事が多くなるとの事です。

その他、国内で現在、薬事承認されたものとしてアストラゼネカ社製
薬事承認申請中の、ジョンソン&ジョンソン社製もありますが
いずれも、加工された新型コロナウイルスのRNAの一部を、他のウイルスの殻にいれて体内に運ぶ
ウイルスベクター方式のワクチンで、医療技術としてはやや異なる方式です。

感染抑止効果も、76〜72%とやや低めで
ヨーロッパの各国では、血栓症の副反応が報告されるなど、安全性の課題が指摘されています。
日本国内では現在、使用が検討されている状態です。

これらは俗に、DNA・RNAワクチンと呼ばれるもので、ガンの免疫療法でも使われているような医療技術です。
ウイルスの遺伝子の一部を細胞内へ注入し、病原体(ウイルスやガン)に似たような物質を体内で発生させ
それを認識した自身の免疫システムに、病原体本体を攻撃させる医療技術です。

細菌以上の生命体では、遺伝子はDNAですね? DNAは、ご存じの通り2重らせん構造をしていますが
ウイルスでは、2重らせんのDNAではなく、1重らせんのRNAを遺伝子として複製・増殖しているものもいます。
SARS-CoV-2を含むコロナウイルスは遺伝子を、約30000塩基のRNAとしています。

※生命の一般的定義では、ウイルスを生命とするか議論が分かれますが、ここでは敢えて生命体と記載します。

しかし、RNAは1重らせんですので、2重らせんの強固な構造のDNAとは違い、変異が非常に起こりやすく
インフルエンザでも分かる様に、毎年のように変異したウイルスが登場し、翌年には違うタイプが流行しますね?
ウイルスは、変異しやすさを生存の強みとして、環境の変化に非常に強い生命体です。

ですから、今回のメッセンジャーRNAワクチンに使われた塩基配列と違ったタイプの新型コロナウイルスが発生した場合に
今のワクチンで体内にできた抗体が有効に働くか? 不確実な点も残っています。

いずれにしても上記、日本国内で薬事承認済み3社製は、2回の接種で有効とされていますので
第1回目と第2回目の接種を、同社製になるよう注意が必要ですし
第1回目と第2回目の間隔が、それぞれ異なります。

当然、接種会場や地元の医療機関の指導に基づき、正しい接種方法の厳守が求められます。

また海外遠征先などで遭遇するケースが考えられるのが、中国製やロシア製などのワクチン。
特に、中東地域・アフリカ地域・中南米地域など開発途上国では相当数普及しています。
旧来の方式で、ウイルスの死骸を使った不活化ワクチンですが、有効性が低い事や副反応のケースが報告されています。

現在WHO(世界保健機関)では、国際的なパンデミックの抑制のため
新型コロナウイルスに対するワクチンの緊急承認を行っている段階で、有効性の基準は50%以上と低めの設定をしています。

それでも重症化を防ぐ事を優先とすると、その程度の有効性でも
世界的な需要を満たすためには、やむを得ない処置という事かと思われますね?

DNA・RNAワクチンの様に、高い有効性はあるものの、翌年・翌々年と変異するウイルスに幅広く対応できるのかどうか?

不活化ワクチンの様に、有効性は低めでも、とりあえず重症化だけ防げれば良しとするのか?
でも重症化は抑制できても、ウイルスキャリアが減らなければ、パンデミックは収まらないとも言えますね?

ワクチンを接種前する前に、それら充分な情報を入手し
いつ、どこで、どのワクチンを接種するか?
また、副反応のリスクも検討し、接種すべきかどうか?
充分な知識と情報を基に、検討される事が望ましいと思われます。





★平尾コーチのワクチン接種レポート

選手と共に世界をまわる INTERNATIONAL PRO-COACH として、ワクチン接種は当然必須と考えていました。

USAや英国など、海外遠征の折、ついでに接種してくる事も考えましたが
そうタイミングよく、遠征帯同の仕事が入るか未確定ですし、それよりウイルスに遭遇する確率の方が高いので
なんとか、居住地の芦屋市から、ワクチン接種券を発行してもらい
早速、神戸市の大規模接種会場を、インターネットから予約しました。

接種に関するレポートや、副反応の具合など
最新レポートを、配信いたします。

まあ、アレルギーのほとんどない体質ですので
さほどの事はないと思いますが、次に摂取される方々のために情報提供。



★第1回目接種

会場 : 神戸市大規模接種会場
ワクチン種別 : ファイザー社製 / メッセンジャーRNA方式ワクチン



★神戸市大規模接種会場 : ノエビアスタジアム

打ってきました 第1回目!!
大規模接種会場のノエビアスタジアムは、神戸市兵庫区にあるサッカースタジアムです。
スタジアムの下の通路に設置されたワクチン接種会場には
整然と進めるように、カラーテープが貼られ、それに沿って進んでいけば、アッと言う間に終了します。
6月22日現在、約33000回のワクチン接種がカウントされていますので、一日1000回ぐらいのペースでしょうか?
発表では今後、一日5000回まで増やせるとの事です。


★予診表の確認

自治体から送られてきたワクチン接種券と、同封されていた予診表を持参し、会場で当日の体調などを確認します。
久しぶりに、小学校の予防接種を思い出しました。
昭和に育った我々は、毎年何回も、インフルエンザや日本脳炎などの予防接種をしましたが
それと同じ様な予診表を記入して提出。待合室?待合スペースは常温ですので夏場になるとかなり暑いと思います。
一応、お水とお茶はフリーですので、自分で取りに行けばもらえます。遠慮しないでもらいにいった方がよいと思います。


★20個程が並んだ接種ブース

接種ブースエリアは、撮影禁止でしたので画像はお見せできませんが、簡単に言うと
プールで、カーテンで仕切られた更衣ブースが並んでるイメージ。
入ると、接種してくれる医師の卵?+看護師+看護助手が2名。
「ハイ!! 打ちます」と言って、チクリとしたら終わりです。
小学校の感じを思い出しましたが、インフルエンザよりも軽い予防接種。
北港マリーナでテニスをしていて、シマ蚊に刺される方が、よっぽど痛く感じますが、それぐらい軽い感じです。


★接種後15分は休憩室で待機〜終了

接種後15分間は、休憩室で待機させられます。看護師も待機しています。
その間に、第2回の予約を、タブレットを持った大学生ぐらいのアルバイトさんが
3週間後の都合を聞いて、タブレットでテキパキ入力してくれます。
そうしているうちに、15分が経過し終了。
出口をでると、市バスが待っていてくれて、なんともサービス満点です。



★第1回目の総評

接種前の待合スペースが常温なので、これから夏にかけて、かなり暑くなると思います。
対策してほしいですね? 水筒とタオルを持参してもいいかもしれません。
既にワクチン接種券をお持ちで、大規模接種会場をお考えの方は、暑くなる前に早めに行かれた方がいいと思います。

入場18:00〜退場18:36でしたので、36分間で終わりましたから、病院で待って接種するよりは、はるかに短時間で済みます。
心配な方は、地元の罹りつけ医の方が安心かもしれませんが、忙しい方々は、サッと接種してしまった方が簡単でしょう!!

夏場、最も暑い時期になり、接種人数も多くなってくると、待ち時間がきついかもしれませんので
早朝か夕方で、気温が低い時間帯がいいと思います。

当初、神戸市在住の65歳以上の方に限定していましたが
予約数にかなりの空きがある事から、現在は、他の市に在住で64歳以下の方でも
ワクチン接種券を持っていれば、大規模接種会場で接種する事ができます。

ファイザー社のワクチンですので、第2回目は、3週間後となります。



★第1回目接種の副反応

6月22日火曜日に接種した直後は、痛みはなかったですが
6月23日水曜日に、接種した左肩三角筋に、ハチに刺された時ぐらいの、1cm2ぐらいの腫れと痛み。
痛み以外の副反応はありません。

6月24日木曜日午前中は痛みが継続。午後痛みが無くなってきました。
6月25日金曜日朝には、痛みは治まりました。



★その他の情報

6月26日土曜日
キャンセル待ちを入れておいた、いつも定期健診をしてもらっている地元の掛り付け医から連絡あり。
予約が満席にならず、近日接種できるとの内容でしたが、第1回目を既に接種済みである事を返信。
地元医療機関の個別接種では、住民票が同市であれば、ワクチン接種券の提示は、接種後でも可能との事。

大規模接種でも感じましたが、予約の取り方がやや不便です。
インターネットでも、何回かエラー表示になる事がありますし、市のワクチンセンターの電話は、まず繋がりません。

それらの理由で、接種をためらっている高齢者の方も多いのではないでしょうか?
ためらわず、地元の医療機関に聞いてみれば、意外にスムーズに予約が取れる場合もありますよ…。




★第2回目接種


★第1回目接種後の3週間

第1回目の接種後、接種した左肩三角筋が3日間痛みましたが、その後は副反応と思われる症状も無く経過。
第2回目の接種後、発熱や倦怠感を発症するケースが多いようですので、引き続きレポートします。



★第2回目接種:7月14日水曜日

神戸市大規模接種会場 : ノエビアスタジアム

閑散…。
第1回目と大違いの人数。

スタッフに話を聞くと、現在第1回目接種については、ワクチンの供給不足で予約をストップしていて
今日来られている方は、全て第2回目の方という事でした。
明日からは、モデルナ社製に切り替わり、第1回目の予約を持っている方も来られます…と。

神戸で最も大きな大規模接種会場で、最大1日5000名まで接種可能と謳っていても
ワクチンの供給不足では、待ちぼうけ〜待ちぼうけ〜 との声が聞こえてきそうですね?

一応、ファイザー社製を2回受けましたから、後は免疫がついてくれる事を願うばかりですが
この供給のスピードでは、2021年内に終わるのかな? と思いますね?

世界で最もワクチンの供給が早かったイスラエルは
早々に、一瓶倍の価格で、ファイザー社から買い占めたとの国際的な噂もありますが
世界に誇れる日本の医科学レベルなわけですから
DNA・RNAワクチンの様によく効いてくれる国産ワクチンを、一日も早く開発してほしいですね?



★第2回目接種の副反応

例によって、接種した左肩は少し痛みますが、発熱などの症状は、接種当日、今のところありません。
というか、35度の昼間、アウトドアでレッスンしていて、半分、熱中症の状態の身体では
微熱など発熱しているのかどうか不明…。



★第2回目接種翌日の体調

ガクン!! 発熱37.8度+大腿部・背筋の筋肉痛+全身の倦怠感

食欲も無く、歩行もユラユラ〜。
これが副反応かと思わせる症状。

mRNAワクチンで体内にできた SARS-CoV-2 のスパイクタンパク様の物質を
キラーT細胞がウイルスと勘違いして、全面攻撃を仕掛けている状態ですね?

ヘルパーT細胞も、スパイクタンパクの形状をB細胞に伝えてくれているはずです。
これで、SARS-CoV-2 に対する抗体が大量にできるわけですね?

インフルエンザの時に感じている全身の筋肉痛なども、ウイルスに侵されているのではなく
実は、免疫細胞がウイルスを攻撃したり、抗体を作る過程の症状かもしれないと、再確認。

人体の免疫機能の素晴らしさは偉大です!!
万物の霊長=人類 と自画自賛しているのは、人間だけかもしれません。

霊長でもなんでもない…。
実は目に見えない小さな細胞君たちが、体内で大活躍しているのを改めて認識できたワクチン接種でした。

職域接種などで接種される際、翌日は有給休暇にしておかれる事をお勧めいたします。
学生達も接種翌日は、お休みの予定にしておくか、大事な授業のある日は避けられる事をお勧めいたします。















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